映画『ザ・ヴォイド 変異世界』 超進化系ハイブリッドホラーとは!? ラストシーンの考察も

制作年2016年
制作国カナダ
監督ジェレミー・ギレスビー
スティーヴン・コスタンスキ  
主な出演者   アーロン・プール
キャスリーン・マンロー
ケネス・ウェルシュ
エレン・ウォン
上映時間90分
総合評価4/10

1.作品概要

『マンボーグ』(2011)や『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた』(2011)の ジェレミー・ギレスビースティーヴン・コスタンスキが手掛けた1970年代、80年代のホラーにインスパイアされた世界観を持つ作品。

彼らのVFXのスキルは ハリウッドでも認められ『パシフィック・リム』『バイオハザードVリトリビューション』、『IT/イット』といった大作にもVFXスタッフとして参加するなど目覚ましい活躍を続けています。

2.登場人物/キャスト

カーター保安官/アーロン・プール

The Void – Official Trailer – YouTube

本作の主人公である保安官。

林道で倒れていた謎の男を妻の勤める病院に連れて行く。そこで白装束やクリーチャーの恐怖に巻き込まれる事となる。


アリソン/キャスリーン・マンロー

The Void – Official Trailer – YouTube

カーターの妻であり病院で勤めている。

患者の妊婦が産気づいた際は危険を顧みずクリーチャーが蔓延る病院で治療道具を探す等、責任感が強い性格である。


謎の親子

The Void – Official Trailer – YouTube

白装束とクリーチャーの発生で混乱する病院にジェームスを確保する目的で現れた親子。

父は非常に暴力的な性格である。息子は比較的カーター達に協力的であるが、喉の傷が原因で話す事ができない。

病院で起きている異常事態の理由を部分的に知っている人物でもある。


ジェームス/エヴァン・スターン

The Void (2016) (imdb.com)

林道で血まみれで這っている所をカーターに保護され病院に連れてこられた男。薬物ジャンキー。

病院で起きている異常事態の核心部分を知る物語の重要人物でもある。

3.あらすじ

ある夜、パトロール中の保安官のカーターは林道で血まみれで這いつくばっていた不審な男を発見し妻のいる病院に連れていきます。

その病院は比較的大きな病院ではありましたが、火事の影響で廃院寸前となりスタッフも少ないという状況でした。

なんとか保護した男をベッドに運び終えた頃、別室で看護師が暴走し別の患者を襲い始めていました。

ナイフで患者を滅多刺しにする看護師にカーターは銃を向けますが、彼女はカーターにも襲いかかります。やむを得ず発泡したところ、弾は命中。看護師はその場に倒れ込むのでした。


その後、州警察のミッチェルが病院に到着します。 そしてカーターが保護し連れてきた男=ジェームスは近所であった大量殺人の容疑者の1人である事を告げます。

カーターはパトカーに戻り応援を要請しょうとしますが、病院の周囲を不審な白装束の集団が取り囲んでいる事に気づきます。そしてその内の一人がカーターに襲いかかるのでした。

The Void – Official Trailer – YouTube

傷を負いながらも病院に逃げ込んだカーター。

すると院内では射殺したはずの看護師が無数の触手のようなものを携え生き返っているでした。

人々に襲いかかるクリーチャーと化した看護師。

その混乱に乗じてジェームスはアリソンを人質にし逃走を図ります。そして助けに入った院長を勢いで殺害してしまうのでした。

恐怖に混乱する院内に突如、 猟銃を持った親子が乱入。怪物を退治しジェームスを連れて出そうとしますが、白装束が囲む病院からは簡単に出る事はできませんでした。

The Void (2016) (imdb.com)

病院を取り囲む白装束の集団。突如現れたクリーチャー。猟銃を持った親子と殺人容疑のかかったジェームス。

なんともカオスな状況の中、病院を訪れていた妊婦が産気づきます。

「妊婦の処置ができるのは自分しかいない」とアリソンは危険を冒し薬や器具を取りに倉庫に向かいます。しかし彼女は何者かに連れ去られてしまうのでした。


カーターは親子に協力を要請しアリソンを探しに行きます。すると突如、電話が鳴り響きます。

その電話は死んだはずの院長からのものでした。そして院長は娘を亡くして以来、死者を蘇らせる方法を模索し黒魔術を会得していた事を告げるのでした。

院長は娘を蘇らせる目的のため、数多くの人間に「蘇りの黒魔術」の人体実験を施しており、屋敷にも病院の地下にも院長の失敗作である無数のクリーチャーが蠢いているのでした。

アリソンも院長に捕らえられ既に黒魔術をかけられていました。

The Void (2016) (imdb.com)

化け物に変わりゆく妻を見て、カーターは泣く泣くアリソンの息の根を止めてやるのでした。

更に病院内では陣痛に見舞われていた妊婦の腹からもクリーチャーが誕生していました。彼女にも院長の黒魔術がかけられていたのです。

地獄絵図と化した院内でジェームズや親子の父が命を落とす中、カーターは妊婦の腹から復活した娘といる院長を「異世界への扉」の前で発見します。

The Void (2016) (imdb.com)

カーターは妻の仇である院長に体当たりをし、彼と共に異世界への扉の外へ転落します。

すると院内には平穏が戻り、白装束の集団は消えていったのでした。

4.解説

・ジェームスの正体

カーター保安官により病院に運ばれたジェームス。

彼には殺人容疑がかけられていましたが、 ヤクが手に入ると言われて誘われた屋敷で院長が組織する白装束集団に人体実験をされかけていた被害者なのでした。

「屋敷は死体だらけで半分人間のような化け物がいた」という彼の発言からも白装束集団は彼のようなジャンキーを拉致し人体実験を繰り返していた事が分かります。

・親子の正体

病院に猟銃を持って現れ、乱暴な態度でジェームスを連れ出そうとしたこの親子の正体とは?

実はこの親子はカルト集団に母親を殺害されていた過去があるのでした。

そしてカルト集団を突き止め復讐をするために白装束の屋敷に入っていったジェームスを付け回していたのです。

・ラストシーンの解釈

ラストで「異世界への扉」の前で儀式を行う院長に体当たりし、扉の外へ転落していったカーター。

最後は死んだはずのアリソンと手を繋ぎ歩き始めるといった描写で幕を閉じます。

The Void (2016) (imdb.com)

カーターは結局死んでしまったの?と思うのですが、原題「void」の“〔物理的な〕空間、割れ目”といった意味から考察すると、カルト集団は元々、「割れ目の外=異世界の人間」でカルト集団の長である院長も白装束集団も(人間でなくなった)クリーチャー達も全て異世界へ戻っていったと考えられます。

「カーターは死んではいないが、異世界に迷い込んでしまった」という解釈で良いのではないでしょうか。

5.感想

深夜の病院を舞台としたクリーチャーもの作品というテンションの上がる設定ですが、白装束や黒魔術といったオカルト要素が強く、後半は訳が分からん状態でした。笑

これがジャケットにも謳われてる「超進化系ハイブリッドホラー」という事なんでしょうか。

90分間にホラー、モンスターパニック、オカルト要素をギチギチに詰め込みすぎ、中途半端な仕上がりとなってしまった感は否めないのですが、クリーチャーのデザインはなかなか気合が入ってましたよ!

The Void (2016) (imdb.com)

うん。結構ヤバめの造形ですね。笑

但し、暗くてよく分からないシーンも多めです…

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