映画『酔拳2』あらすじ・みどころ

制作年1994年
制作国香港
監督リー・チャーリァン
主な出演者   ジャッキー・チェン  
アニタ・ムイ
ラウ・カーリョン
ティ・ロン
上映時間101分
総合評価9/10

1.作品概要

「酔えば酔うほど強くなる」という酔拳を描いた『ドランクモンキー 酔拳』(1978)の続編であるが、ストーリー的なつながりはない。

実在した中国の伝説的武術家、黄飛鴻(こう ひこう)=フェイフォンをモデルとした作品であり、彼の青年期を描いた作品である。

中国では黄飛鴻(こう ひこう) を描いた作品は非常に多く、代表的なものにはジェット・リーが主演した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ等がある。

2.登場人物/キャスト

フェイフォン/ジャッキー・チェン

Jui kuen II (1994) (imdb.com)

本作の主人公であり酔拳の使い手。

厳格な父ケイインの目を盗み関税逃れをして高麗人参をなくしてしまった挙句、客に毒のある木の根を渡すなど、何かとトラブルを巻き起こす青年。

嘘や飲酒トラブルが原因で一時は父に勘当されるが、最終的に英国の悪事を阻止するため勇敢に闘う。


ケイイン/ ティ・ロン

Jui kuen II (1994) (imdb.com)

フェイフォンの父。拳法の達人であり医者でもある。厳格な性格であり周囲からも尊敬されている。

信用を大切にしており、フェイフォンの嘘で自身が営む宝芝林の信用が揺らいだ際は大激怒。飲酒トラブルを起こした際は彼を勘当としたが、秘かに弟子に息子の逃げた方向を伝えて追わせるなど優しい一面もある。

ケイイン役を演じたティ・ロンはジョン・ウー監督の香港映画の名作『男たちの挽歌』シリーズでも素晴らしい演技を見せている。


リン/アニタ・ムイ

Jui kuen II (1994) (imdb.com)

ケイインの後妻であり、フェイフォンの継母。

ケイインに隠れて賭け麻雀に興じたり、ヘイフォンが高麗人参を無くした際は隠ぺい工作に協力する等、コミカルな役回りである。

演じたアニタ・ムイは2003年に40歳の若さで亡くなっている香港の大スター。

ジャッキー映画では『奇蹟/ミラクル』(1989)や『レッドブロンクス』(1995)に出演している。


フク・マンケイ/ラウ・カーリョン

Trailer | Drunken Master II | Warner Archive – YouTube

中国の武術家であり、フェイフォンを手玉に取るほどの腕前を持つ。

中国の国宝を持ち出そうとする英国の悪事を阻止しようと冒頭の列車シーンで登場。

物語終盤で英国軍からの発砲を受けて非業の死を遂げるが、中国の文化を守ろうとするその遺志はヘイフォンが引き継いだ。

ラウ・カーリョンは本作で監督兼武術指導を行っていたが、ベテラン故の古風なアクションがジャッキー映画の世界観と会わず、途中で監督を降板している。


ジョン/ロン・ホイクォン

中国人であるが、英国の悪事に協力する本作のラスボス。メガネを取るとイケメン。

強烈な足技はフェイフォンをも圧倒する威力を持つ。彼との製鉄所でのラストファイトはジャッキー映画史上に残るベストバウトの一つに数えれれる事が多い。

3.『酔拳2』のあらすじ と みどころ を紹介!

・清朝末期という時代背景

清朝末期という時代設定のため、列強の支配が及ぶ様子が色濃く描かれています。(高級品には英国により高額な税が課される等)

1994年制作の作品ですが、市場などの街並みや人々の服装や小道具にもその時代感が反映されており、当時の中国を感じる事ができる作品に仕上がっています。

Trailer | Drunken Master II | Warner Archive – YouTube

『酔拳2』ってもっと昔の作品と思っていましたが、意外と90年代の作品なんですね!

といっても30年近く前ですが…

・親父に勘当されるフェイフォン

病院を営む父の漢方調達に同行したフェイフォンでしたが、高麗人参にかかる関税をちょろまかそうとし、人参なくしてしまいます。(正確にはフク・マンケイという人物が持つ国宝と取り違えた)

困った彼は客に盆栽の根を渡す事でその場をしのぎ、継母のリンがネックレスを売る事で別口から高麗人参を買おうと画策するのでした。

しかし、リンがネックレスを知人に売ろうとする場に国宝を追う悪党が現れ、ネックレスを奪い去ってしまいます。

Jui kuen II (1994) (imdb.com)

ネックレス奪還のため、フェイフォンは父ケイインに”その危険性から”禁止されていた”酔拳”を使用。

酒をたらふく飲み、悪党を退治するのでした。

しかし、酔拳を使用した事と偽物の高麗人参で客を騙した事がケイインにバレてしまいフェイフォンは勘当されてしまうのでした。

・手斧を持った100人相手の大乱闘

その後、自暴自棄になり酒浸りになっていたフェイフォンは、酔拳でコテンパンにした悪党からの復讐にあいます。袋叩きにあった彼は町中の晒し者にされ、「二度と酒は飲まない」と父の前で誓うのでした。

Jui kuen II (1994) (imdb.com)

そこにフェイフォンの人参を取り違えたフク・マンケイが現れ、「自分は英国が中国の国宝を海外に密輸しようとしているのを阻止するため闘っているのだ」と語ります。

フェイフォンは人参と取り違えたお宝をフクに渡して食事に出かけますが、そこに国宝を奪うために集まった悪党が詰めかけます。飲食店に流れ込む手斧を持った大勢に対し、フク・マンケイとフェイフォンのカンフーマスターが立ち向かう様子は迫力満点です。

このシーンでは長椅子を駆使した戦闘の他、先を割った竹を武器に大勢をの敵をなぎ倒していくジャッキーの痛快アクションを見る事が出来ます。

しかし、このシーンでフクは背中に傷を負い、最終的に英国人に射殺されてしまいます。

そして奪われたお宝を取り返すべく、単身で英国大使館に乗り込んだフェイフォンは捕まってしまうのでした。

・製鉄所でのラストファイト

英国領事はフェイフォンの釈放と引き換えにケイインが所有する一族代々伝わる土地の譲渡を要求します。

一度はフェイフォンを勘当していたケイインですが、彼は土地を差し出し息子を釈放させます。

フェイフォンはひどく落ち込みますが、英国が中国の国宝の更なる流出を目論もうとしている事を知り、最終決戦の場である製鉄所に乗り込むのでした。

敵の火を使った攻撃や天井から降り注ぐ鉄枠をかわし、炎が立ち込める炉に落とされても立ち上がるフェイフォン。彼は敵を倒しながらついに今回のラスボスであるジョンと対峙します。

Trailer | Drunken Master II | Warner Archive – YouTube

ジョンの足技は凄まじいものがあり、その威力と連続技にフェイフォンは間合いを詰める事が出来ず苦労します。

このジョンを演じた ロン・ホイクォンはムエタイのプロ選手として活躍した後、クラブで用心棒をしていたところジャッキーにスカウトされたそう。
経歴を聞くと華麗な足技にも納得です。

防戦一方のフェイフォンは製鉄所に常備されている工業用アルコールを口に含み、禁断の酔拳を解禁すし反撃に打って出るのでした。

この工業用アルコールで酩酊状態になったフェイフォンとジョンとの死闘は、個人的にはジャッキー映画史上でも1位、2位を争うベストバウトだと思います。

4.感想

幼い頃に地上波で何度も放送されたジャッキー映画の中でも知名度の高い作品ですね。

小学生の頃に酔拳のマネをして遊んだ記憶があります。特にジョンとの決闘は友達と再現をして遊んでいましたね。(危険)

ジャッキー映画のベストバウトって人によって意見が分かれるのですが、私的には本作の製鉄所でのラストファイトに1票ですね。コメディとカンフーの美技が凝縮されたのジャッキー映画の中でもお気に入りのシーンです。

ところで80~90年代のジャッキー映画を大人になり改めて鑑賞すると、アクションシーンではかなり危険な事をやっているんだなとドン引きつくづく感じます。何気なく興奮して観ていたシーンも大人の目線で見ると恐ろしいですね。

また子どもの頃は気にも留めてませんでしたが、「アンディ・ラウが(カメオ)出演しとるやないかい!!」と驚きました。(なんでも次作の『酔拳3』に出演しているそうな…)

個人的に大好きな『男たちの挽歌』シリーズに出演しているティ・ロンや『レッドブロンクス』でヒロイン?を演じたアニタ・ムイも出演している事もあり、ジャッキー映画の中でも3本の指に入る程に好きな作品です。

因みに有名ですが、本作には工業用アルコールをたらふく飲んだフェイフォンが盲人となり、挙句の果てに頭までもおかしくなってしまい不気味に笑いながら踊っている。という”幻のラストシーン”があります。

YouTubeに映像があると思いますので、興味のある方は探してみてください!

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