あらすじ・解説『ゾンビ・サファリパーク』ゾンビ版ジェラシックパーク!?

制作年2015年
制作国スペイン
監督スティーヴ・パーカー
主な出演者 ジェシカ・デ・ゴウ
ダグレイ・スコット
上映時間90分
総合評価6/10

1.作品概要

「ゾンビ狩り」を売りにした離島の娯楽施設「リゾート」で巻き起こる悲劇を描いた作品。

ゾンビ版のサファリパークといったところで『ジェラシックパーク』に通ずるところもあります。

『ゾンビ・ソルジャー』(2007)や『アウトポスト BLACK SUN』(2012)といったゾンビ映画を手掛けたスティーヴ・パーカーが監督を務めました。

2.登場人物/キャスト

メラニー/ジェシカ・デ・ゴウ

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

本作のヒロインであり主人公。

10年前のゾンビパンデミックで父を亡くしており、現在でもそのトラウマに苦しんでいる。

セラピーに受ける中で、ゾンビ狩りのアクティビティに参加し過去を克服する事を決意し、「リゾート」に参加する事となる。


ルイス/マーティン・マッキャン

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

メラニーと交際中の男。

トラウマを克服すべく「リゾート」に参加するメラニーに同行し島を訪れる。

10年前のゾンビとの戦争に兵士として参加していた事もあり、銃の扱いには長けている。


セイディー/エレン・リス

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

婚約者からのドタキャンにあい、ひとりで「リゾート」に参加している女性。

「ゾンビを婚約者だと思って撃つ」と語る彼女だが、本心はゾンビの人権を擁護する考えの持ち主で、「リゾート」にもゾンビ権利団体の”ある依頼”を受けて参加していた。


ジャック/ジャッサ・アルワリア(手前)  アルフィー/ローレンス・ウォーカー(奥)

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

オンラインゲームの大会で優勝し「リゾート」への参加資格を勝ち取った16歳の青年二人組。

ゾンビ狩りにエキサイティングしており若さ溢れる言動で他の参加者から嫌悪されるが、根は悪い奴らではない。


アーチャー/ダグレイ・スコット

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

ひとりで「リゾート」に参加する男。銃の扱いに長けており、作中屈指の戦闘力を誇る。

ゾンビ狩りについて、「他にやる事がないから参加している」と語るなど、謎が多い男である。


ウィルトン/クレア・グース

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

最強のセキュリティを誇るゾンビ島「リゾート」の創業者であり、CEOを務める女性。

オリエンテーションのスピーチ中に拘束されたゾンビを従わすといった演出能力にも優れる実業家である。

3.あらすじ

①ゾンビとの戦争を経て平和を取り戻した世界

10年前、”クロモシンA”というウィルスが蔓延しゾンビパンデミックが発生。20億人が犠牲となった「人類 vs ゾンビ」の戦争を経て、人類は平和を取り戻していました。

そんな世界では「ゾンビ狩り」をアトラクション化した「リゾート」が提供するアクティビティが富裕層の中で大流行していました。

かつてのゾンビパンデミックで父を亡くしたメラニーはその頃のトラウマを克服できずにいました。

そしてカウンセラーの勧めもあり、過去を克服するため「リゾート」への参加を決意するのでした。

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

②ゾンビ狩りを提供する禁断の楽園 ”リゾート”

「リゾート」は海を隔てた離島に建設された娯楽施設です。

島では戦争で生き残ったゾンビが飼育されており、ジープに乗った観光客がゾンビを狩りながら移動していくというアクティビティが楽しめます。

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

なんとも危険そうですが、施設のセキュリティには万全を持しており、銃が扱えない素人でも安心して”狩り”を楽しむ事ができます。

ストレス解消、ゾンビへの恨み、娯楽など、様々な目的をもった富裕層が連日島を訪れ”ゾンビ狩り”に興じるのでした。

③セキュリティが崩壊 ゾンビが暴走

絶対的な安全性を誇る施設のセキュリティですが、コンピューターウィルスが原因でシステムがエラーを起こします。

安全フェンスやゾンビを拘束する器具は崩壊し島中のゾンビは暴走。優雅にゾンビ狩りを楽しむ観光客を襲い始めるのでした。

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

そんな状況を知った政府は「ブリムストン・プロトコル」を発令。

ゾンビパンデミックの再発を恐れ、観光客もろとも島を空爆するため、準備を進めるのでした。

観光客がゾンビに襲われ次々と命を落とす中、主要キャラのメラニー、ルイス、アーチャー、セイディー、ジャックらは空爆前に島を脱出すべく港を目指すのでした。

4.解説

・セキュリティシステム崩壊の理由

施設の安全管理のため万全だった「リゾート」のセキュリティシステムですが、コンピュータウィルスの侵入により崩壊してしまいます。

その原因を作ったのは主要キャラのひとりであるセイディーでした。

The Rezort (2015) (imdb.com)

彼女はゾンビ利権団体の依頼を受け、司令部に侵入。機密データをダウンロードしましたが、その端末には「リゾート」を崩壊に追い込むべくウィルスが仕込まれていたのです。

「データをダウンロードした」の自分の行動が大惨事を招いた事を後悔しつつ、彼女はジャックにダウンロードデータを託し、ゾンビに殺されるのでした。

・リゾートの秘密と闇

終盤まで生き残ったメラニー、ルイス、アーチャーは「リゾート」の司令部の奥で、難民ホールを見つけます。そこには以前にメラニーが見かけた難民の女の子がゾンビ化した状態で佇んでいました。

映画『ゾンビ・サファリパーク』予告編 – YouTube

そう、「リゾート」は難民を”狩りの対象”となるゾンビに変える事で個体数を確保していたのです。

難民は「誰も気にしない存在」であるため誰もこの事実に気づかなかった。そんな皮肉が込められた衝撃的なシーンでした。

しかしこの「リゾート」の秘密はセイディーがダウンロードしたデータにより世界に露見する事となるのでした。

・アーチャーは生きていた? 彼の正体を考察

作中で屈指の戦闘力と頼れるアニキ感を発揮したアーチャー。

最終的にはボーイフレンドのルイスに裏切られたメラニーを救うべく、自らゾンビの群れに飛び込んでいく超絶イケメンな最期を迎えます。(「近寄りがく嫌な奴だけど実は良い奴」という『LOST』でいうソーヤー的な立ち位置ですね)

島が爆破された後、唯一の生存者であるメラニーがニュース番組で「リゾート」を告発しています。

そんな映像を観てそっと微笑む男。それは死んだはずのアーチャーなのでした。

「え?なんで生きてるの?」と衝撃を与えた彼の正体は何者なのでしょう。

個人的な考察ですが、元々「リゾート」の怪しさに目を付け、潜入捜査を進めていた捜査官か何かなのかなと勝手に推測しています。相当な頻度で「リゾート」を訪れていた事から、メラニーと別れた後に独自に確保していたルートから脱出していたのではと思っています。

5.感想

「ホントに ホントに ホントに ホントにゾンビ狩り」という”富士サファリパーク”を意識したジャケットから漂うZ級映画感!

全く期待せずに鑑賞しましたがそこそこ楽しめました。

ストーリー構成も演出もしっかりしてますし、結構お金もかかってます。「ゾンビ狩りの娯楽施設」という設定も斬新ですね。

また、アーチャーという超絶クールな登場人物の存在も作品を大いに盛り上げてくれました。

唯一、「私はゾンビを殺さない!」と手を汚さず、ゾンビ化する直前の人間を(皆を守るために)射殺した彼氏を軽蔑する、といっためんどくさい女ぶりを発揮したヒロインのメラニーちゃんには少しイライラしました。

若干、レイチェル・マクアダムスに似てる(気がする)美人ヒロインなので残念でした。

但し、ラストでゾンビの大群と空爆から逃げながら海に飛び込むシーンはA級アクション映画を彷彿とさせる躍動感でした。笑

コメント

  1. […] […]

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