映画『プロジェクトA』あらすじ・みどころ ジャッキー映画屈指の名作を解説!

制作年 1983年
制作国香港
監督ジャッキー・チェン
主な出演者   ジャッキー・チェン
サモ・ハン・キンポー    
ユン・ピョウ
上映時間105分
総合評価9/10

1.作品概要

『スパルタンX』『ポリスストーリーシリーズ』等の80年代のジャッキー映画の代表的作品であり、ファンからの人気も非常に高い。

『ダブル・ミッション』(2010)に公開時の公式サイトで行われた人気作品ランキングでは、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985)や『酔拳2』(1994)を抑えて1位を獲得した。

有名すぎる時計台からの落下シーンは様々な作品でパロデイとして描かれていますね。

2.あらすじ

1900年代、英国の統治下にある香港。青年警官ドラゴンが所属する水上警察と、ドラゴンの宿敵ジャガーが所属する陸上警察は、常にケンカが絶えない犬猿の仲。そんなある日、最近大暴れしている海賊たちを退治するため、水上警察と陸上警察が合同作戦を展開することに。イギリス海軍の提督までも海賊たちに捕まる事態となり、ドラゴンとジャガーに海賊の財宝を横取りしたい盗賊フェイも加わったトリオは海賊退治を本格化させる。

プロジェクトA | 映画 | WOWOWオンライン

3.登場人物/キャスト

ドラゴン/ジャッキー・チェン

A gai waak (1983) (imdb.com)

水上警察の部隊長。

「海賊討伐作戦」の命令を受け大いに張り切るが、酒場でトラブルを起こした挙句、討伐作戦決行直前に何者かに水上警察の船が爆破されたため、水上警察はライバルの陸上警察に編入されるという屈辱を味わう。


ジャガー/ユンピョウ

A gai waak (1983) (imdb.com)

陸上警察の部隊長。陸上警察総督の甥である。

厳しい性格であり、水上警察が陸上警察に編入された際は水上警察隊を徹底的にしごくというドSぶりを発揮するが正義感の強い男である。


フェイ/サモ・ハン・キンポー

A gai waak (1983) (imdb.com)

ドラゴンの旧友である泥棒。

金儲けのためには手段を選ばず、ドラゴンを騙して警察の銃を奪い海賊に売り飛ばそうと画策した。

海賊のお宝を奪おうとアジトに潜入したことをきっかけにドラゴンやジャガー達と共闘する事となる。


サン/ディック・ウェイ

A gai waak (1983) (imdb.com)

イギリス海軍少将を誘拐する程の力を持つ海賊団において、圧倒的な腕力とカリスマ性でボスの座に君臨する男。

アジトで開かれた自身の誕生日会では終始楽しそうな表情を見せる。

4.『プロジェクトA』みどころ

・ジャッキー、ユンピョウ、サモ・ハンによる共演

1983年の『五福星』で共演を果たしている3人ですが、それぞれがメインキャストとして本格的に共演するのは本作が初めてです。

中国戯劇学院で学び、後にBIG3と呼ばれる三銃士の活躍が本作では濃密に描かれています。

・水上警察 VS 陸上警察の大乱闘

水上警察と陸上警察は常にいがみ合う犬猿の仲。水上警察の「海賊討伐」が決定した際も過去の失敗を引き合いに出され馬鹿にされる始末です。

酒場で居合わした両者は互いに牽制し合いますが、作戦を控えているため部隊長のドラゴンは大人の対応をとるよう隊員を諭します。

しかし、ジャガーがドラゴンの頭に酒をかけ挑発した事で両者は大乱闘に発展。

A gai waak (1983) (imdb.com)

陸上警察総督の甥であるジャガー以外が逮捕されてしまう事態となります。

・水上警察解散とドラゴン怒りの辞職

酒場での乱闘、作戦決行直前の船爆発の件で信頼を失った水上警察は陸上警察に編入されてしまいます。

そこでジャガー隊長からパワハラまがいの厳しい訓練が課されるのでした。酒場で徹底的にやり合ったドランゴンに対しては特にキツい振る舞いを見せます。


船爆破の黒幕である悪徳商人のチョウの経営する高級クラブに指名手配犯が潜んでいるという情報を得たジャガーはドラゴンを連れクラブにガサ入れを行い、指名手配犯を見つけます。

しかし、駆け付けた陸上警察総督はジャガー達に立ち去るよう指示をします。「あと一歩で犯人を捕まえられる」と主張するドラゴンですが、チョウの財力や権力を恐れた総督はでチョウに謝罪するよう命令します。

上司の態度に怒りを爆発させたドラゴンは警察のバッジを叩きつけその場で辞職。単身で指名手配犯を引きづり出し、「手柄はジャガーで責任は俺だ!」と吐き捨てその場を後にするのでした。

ジャガーはそんなドラゴンの正義感を目の当たりにし、彼への態度を改めるのでした。

見せ場の多い『プロジェクトA』において、この高級クラブでのファイトシーンは個人的に特にお気に入りの場面です。

・追われるドラゴン。そして伝説の時計台からの落下シーンへ

警察を辞職したドラゴンは旧友で泥棒のフェイと再会します。

フェイは「陸上警察総督が海賊にライフルを横流ししようとしている」と嘘をつき、ドラゴンと協力しライフルを奪います。

しかしこれは「ライフルを海賊に収める」という裏の仕事をチョウから引き受けていたフェイの嘘でした。

総督は無実でフェイに騙されていたと知ったドラゴンはライフルを警察に返しますが、チョウの手下や海賊から追われる事となります。

自転車を使用したアクションやフェイとの共闘など、手に汗握るレベルの高い活劇が繰り広げられるこの逃亡シーンのクライマックスは伝説の「時計台からの落下」シーンです。

喜劇王ハロルド・ロイドの『要心無用』からヒントを得たこのシーンはジャッキー自身、撮影をするか1週間は悩んだと言われる程に危険なスタントでした。

案の定、25mからの垂直落下でジャッキーは首を骨折するという命にかかわる重傷を負います。

A gai waak (1983) (imdb.com)

しかも最初のテイクで重傷を負ったにも関わらず、病院から帰ってきて残りの2テイクを撮影。計3テイクを撮影したという頭がおかしい命知らずなスタントをこなしています。

・水上警察の復活 プロジェクトA再始動!

その間にも勢力を拡大する海賊団。イギリス海軍少将を誘拐した海賊に対し香港総督はチョウを介してライフルや身代金を渡す懐柔策を行おうとしますが、正義に燃えるドラゴンに諭され、海賊討伐の作戦を再開する事を決意します。

水上警察は復活し海賊討伐作戦”プロジェクトA”は再始動!ドラゴンは指揮官に任命されます。


チョウに変装したドラゴンは海賊のアジトに潜入。

海賊のボスであるサンの誕生日会に興じる間にジャガーと海兵たちが上陸。海賊のお宝を狙うフェイまでも加わり海賊討伐のための決戦が始まるのでした。

ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウが共闘し、最強の敵サンに挑むラストシーンは作中屈指のベストバウトですね!

5.感想

香港映画を一級の娯楽映画に押し上げた伝説的作品ですね。

時計台からの落下シーンが特に有名ですが、自転車を駆使したアクションや酒場、高級クラブでの乱闘等、ジャッキー映画史上でも屈指のアクションに数えられる名場面が多く描かれています。

子どもの頃は派手なアクションシーンばかりに気を取られていましたが、左遷されていた司令官が水上警察復活の知らせを聞いて見せる表情や、反目していたドラゴンとジャガーが協力する展開など、目頭が熱くなるシーンも多いですね。

主題歌の『東方的威風』もかなり知名度が高い名曲ですね。

高校の時、着うたフル(懐かしい)をダウンロードしていましたが、友達のアラームセットのいたずらにより授業中にこの曲が教室で鳴り響いたのは良い思い出です。

ジャッキー映画史上だけでなく、映画史上に残る名作です。

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