あらすじ・感想『ホステル2』前作よりパワーアップしたエロ・グロ描写

制昨年2007年
制作国アメリカ
監督イーライ・ロス
主な出演者 ローレン・ジャーマン
ビジュー・フィリップス
ヘザー・マタラッツォ
ジェイ・ヘルナンデス
上映時間94分
総合評価7/10

作品概要

イーライ・ロス監督、クエンティン・タランティーノ製作総指揮。

スマッシュヒットを記録したエロ・グロ何でもござれのスプラッターホラー『ホステル』(2005)の続編作品。

今回はローマに留学中の女子大生3人組が例のホステルで想像を絶する恐怖に巻き込まれるという作品。

続編作品のため前作の生存者パクストンも登場します。

登場人物/キャスト

今回の主役たちはローマの美大に留学中のアメリカ人女子大生。バカンスでプラハを訪れるはずが、急遽スロバキアに目的地を変更する事になるが…

Hostel: Part II (2007) (imdb.com)

ベス/右(ローレン・ジャーマン):本作の主人公的な立ち位置。ホイットニーと仲良し。女子大生であるが祖父母から莫大な遺産を相続している。男性に対し警戒心が強い。

ホイットニー/中央右(ビジュー・フィリップス):ベスの親友。美意識が高くナルシスト気味である。男性に対し警戒心が薄い。

ローナ/中央左(ヘザー・マタラッツォ):二人と同じ美大に通う少しおっとりした学生。ベスに誘われバカンスに同行する事となる。他の二人と違い男性慣れしておらず、どこか垢抜けない。

アクセル/左(ヴェラ・ヨルダノーヴァ):デッサンモデルとして登場した謎の美女。プラハ行きの列車で偶然(?)3人と出くわし、スロバキア行きを勧める。

あらすじ

前作の『ホステル』(2005)で恐怖の組織“エリートハンティング”から命懸けの逃亡に成功したパクストン(ジェイ・ヘルナンデス)は元カノのステファニーの祖母の家に身を隠していました。

毎夜、組織に追われる悪夢にうなされるパクストン。ステファニーはノイローゼ気味の彼を心配のし過ぎであるとうんざり眺めていました。

しかし、組織の人間はパクストンの居場所を突き止めており、翌朝、パクストンは首なし死体となりリビングで発見されたのでした。


場面は変わり、舞台はローマ。

アメリカからの留学生で親友同士のベス(ローレン・ジャーマン)とホイットニー(ビジュー・フィリップス)は美大でデッサンの講義を受けています。

Hostel: Part II (2007) (imdb.com)

彼女たちはバカンスでプラハを訪れる計画をしていました。当初は2人でのバカンス計画でしたが、優しいベスはホームシックで悲しんでいた冴えないクラスメイトのローナ(ヘザー・マタラッツォ)も誘う事にしました。

Hostel: Part II (2007) (imdb.com)

プラハ行きの夜行列車に乗った3人ですが、列車内でガラの悪い男たちに絡まれ、更にローナは何者かにipodを盗まれてしまうのでした。

そこにデッサンの授業でヌードモデルを務めていた謎の美女アクセルが現れます。

アクセルは怪しい男から取り上げたと言い、ローナのipodを取り戻します。その後3人と意気投合し、「最高のスパがある」と3人にスロヴァキア行きを勧めます。

「スパも楽しそう!」

アクセルの言葉に惹かれた3人は急遽、目的地を変更するのでした。


スロヴァキアのホステルに着いた3人はチェックインを済ませ、アクセルと共に現地で行われる収穫祭に参加します。

収穫祭では地元の男たちが次々と彼女たちをナンパします。ベスは警戒するよう注意喚起していましたが、男性経験に乏しいローナはある男に誘わるがまま、ボートでどこかに連れていかれてしまいました。

ベスは彼女を心配しますが、「明日には戻ってくるだろう」と泥酔したホイットニーを連れ、ホステルに戻ります。


しかし、その頃ローナは拉致されどこかの建物の中で全裸で宙づりにされていました。

Hostel: Part II (2007) (imdb.com)

チェックインの際、彼女たちのパスポートはスキャンされ、知らぬ間に”エリートハンティング”の会員向けにオークションにかけられていたのでした。

ローナは宙づり状態のまま、下に横たわる金持ちの女性に切り刻まれながら絶命しました。

ローナの血を体中に浴び、女性は満足げに殺人を終えるのでした。

Hostel: Part II (2007) (imdb.com)
この女性の血を身体に浴びる描写は、美貌と若さを保つために600人以上の女性を殺害し、その血を身体中に塗ったと言われる16世紀のハンガリーの貴族エリザベート・バートリーの逸話をイメージしていると思われます。

ローナを待つ間に、アクセルに誘われたベスとホイットニーはスパに向かいます。

ベスもホイットニーも知らぬ間に”エリートハンティング”のオークションにかけられ、既に落札されています。

アクセルに騙される形で2人は順に拉致され、謎の施設に連行されるのでした。

ホイットニーはトッドという男性に。ベスはスチュアートという男性に落札されていました。

2人は身体を拘束された状態で施設内の小部屋で目を覚ますのでした。

Hostel: Part II (2007) (imdb.com)

金持ちの狂気の”殺人娯楽”に巻き込まれた彼女たちはこの閉ざされた施設で想像を絶する恐怖を味わう事になるのでした。

解説

エリートハンティング実態が明らかに

前作では詳細が描かれなかった“エリートハンティング”ですが、本作では、その商流や組織のルール等が明るみになりました。

  • ホステルの従業員が客のパスポートをスキャン。全国の会員に情報を流しネットワーク上でオークションが開催される
  • 最高値を入札した者が殺しの権利を得る
  • 落札者は事前に現地入りし、ターゲットが確保されるまでスタンバイする
  • 落札者(会員)は殺しの前にブラッドハウンド(犬)のタトゥーを掘らなければならない
  • 落札者はターゲットに何をしても良い。但し、殺人を途中で放棄してはならない

ホイットニーを落札したトッドは彼女に何度も電動ノコギリを近づけ、泣きわめく様子を楽しんでいました。しかし、誤って彼女の顔を深く傷つけてしまい彼女は意識を失い瀕死状態となります。

もはや彼女が恐怖に泣き叫ぶ事が期待できなくなったトッドは(自らのミスに)憤りながら帰宅しようとします。

 Hostel: Part II (2007) (imdb.com)

「殺人を放棄してはならない」

そのルールを破る形となったトッドはエレベーターから降りると待ち構えていた大型犬に喰い殺され処刑されてしまいました。

『食人族』の監督 ルッジェロ・デオダートがカメオ出演

イーライ―・ロスが後に『グリーン・インフェルノ』(2013)を制作する際にモチーフにしたと言われている『食人族』(1980)を監督したルッジェロ・デオダートが本作にカメオ出演しています。

無論、彼は人を食べる会員という役柄でした。

感想 ネタバレあり

続編なだけあって、物語の大まかな流れは同じです。

  1. スロヴァキアのホステルで大学生が金持ちの狂気の殺人に巻き込まれる
  2. エロ・グロ何でもござれの拷問を受ける
  3. 主人公だけが生存し、罠にはめた人間に復讐する

但し、今回はエロもグロもかなりパワーアップしています。

又、トッドやスチュアート達”エリートハンティング”の会員にも焦点が当てられ、組織についても描写されているため、作品構成としても前作より優れていると感じました。


又、主人公のベスと彼女を落札したスチュアートの狂気に満ちたシーン。

そしてベスの復讐描写が秀逸でした。

Hostel: Part II (2007) (imdb.com)

トッドに誘われる形で会員となったスチュアートは当初、殺人に対し気乗り薄でした。処刑場で怖がるベスを見て、「とても殺人なんかできない」と考えた彼はベスを逃がすべきか葛藤します。

そんな彼を見たベスは「あなたは善人であり、人殺しとは違う」と説得しますが、結果的にこれがスチュアートの気持ちを逆なでする事となります。

そもそもトッドは自分の妻を殺したい程に憎んでいて、妻に似たベスを落札していたのでした。

そんなベスに「あなたは人殺しとは違う」と諭された彼は「違う…(妻を殺せない)今までの自分とは違うんだ!」という思考となり、彼女をいたぶり始めます。

しかし、隙を見たベスに逆襲され、形勢逆転。椅子に拘束されます。すぐに組織の人間がベスを包囲しますが、彼女は祖父母から相続した莫大な遺産で逆にトッドを落札する取引を組織と交わします。

ベスに落札されたトッドは男性器を切断され、苦悶の挙句に失血死します。

金にモノをいわせ落札した女子大生に、最終的に金の力で殺されるという何とも皮肉なトッドの結末でした。


結果的に会員となったベスはブラッドハウンドのタトゥーを掘られた後、施設を後にします。

仕上げに自分をハメたアクセルの首を大きな斧で切断するのでした。

Hostel: Part II (2007) (imdb.com)

それにしてもベスを演じるローレン・ジャーマンが美人でしたね。

ホラー映画の評価ってヒロインが好みであるかがかなり重要なファクターとなる気がします…笑

コメント

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