解説・感想『ホステル』イーライ・ロス節! エロ・グロのオンパレード

制昨年2005年
制作国アメリカ・チェコ
監督イーライ・ロス
主な出演者 ジェイ・ヘルナンデス
デレク・リチャードソン
エイゾール・グジョンソン
上映時間93分
総合評価6/10

作品概要

『キャビンフィーバー』(2002)や『グリーン・インフェルノ』(2013)のイーライ・ロスが監督を務め、クエンティン・タランティーノが製作総指揮を手掛けたスプラッターホラー。

「外国人男性に飢える美女がいる」そんな噂に釣られ、意気揚々とスロバキアのホステルを訪れたアメリカ人バックパッカーが想像を絶する恐怖に巻き込まれるという作品。

本作はエロ・グロ描写のオンパレードのため絶対に家族で観ちゃダメです!

登場人物(キャスト)

Hostel Pictures – Rotten Tomatoes

パクストン/左(ジェイ・ヘルナンデス):友人のジョシュと旅をするアメリカ人大学生。本作の主人公的な立ち位置。

ジョシュ/右(デレク・リチャードソン):パクストンの友人。リスクを避ける常識的な振る舞いが目立つ。

オリー/中央(エイゾール・グジョンソン):旅先で出会ったアイスランド人の男性。スロバキア行きに大興奮するが、妻子持ちである。

あらすじ 

アメリカ出身の大学生ジョシュパクストンはアイスランド人のオリーと出会い、ヨーロッパ中を旅していました。

旅の目的は「遊びまくり、たくさん女を抱く事」です。今宵も大麻をキメ、クラブで遊びほうけた彼らは夜中過ぎにホステルに戻りました。門限を過ぎた事でホステルから締め出しをくらった彼らですが、アレックスという男に助けられ、匿われます。

3人はアレックスに今後の予定を聞かれ、「スイス経由でオランダに行き、バルセロナに行く予定だ」と答えます。アレックスは彼らの目的が女である事を知ると、「最高の女がいる場所がある」と告げます。

半信半疑の3人でしたが、アレックスから超絶美女とのハ〇撮り写真を見せられ、「彼女たちは特にアメリカ人が好きだ」と言われるとすっかりノリ気になります。

そして3人はアレックスに教わったスロバキアのプラティスラバのホステルに向かう事にするのでした。


モーテルに着き、チェックインした相部屋には期待通りの美女が待ち受けていました。早々に「スパ(サウナ)に行かない?」と誘われた3人は美女との裸の付き合いにテンションが上がります。

Hostel Pictures – Rotten Tomatoes
Hostel (2005) (imdb.com)

その後、クラブに繰り出した3人は各々の相手を見つけカップルを成立させます。その日のうちにセックスまで漕ぎつける事ができた3人は「最高の場所だ!」と大興奮します。

ところが、突如オリーが姿を消します。オリーを探すジョシュとパクストンですが、彼を見つける事はできません。そうしている内に体調を崩したジョシュはホステルのフロント女性に言われるがまま、ベットに横になるのでした。


目を覚ますとジョシュは薄暗いコンクリート造りの部屋にトランクス1枚の姿で拘束されていました。

辺りには様々な”拷問器具”があり、白衣姿の男がゆっくりと近づいて来ました。

男は電導ドリルでジョシュの身体に穴をあけはじめます。

Hostel (2005) (imdb.com)

悶絶するジョシュは拷問を受け続け、絶命するのでした…

解説 ネタバレ含む

拷問部屋の正体

ジョシュが拷問を受け殺された場所は廃病院のような建物の中にあります。

建物内は無数の部屋があり、連れ去られた旅行者がジョシュと同様に拷問を受けていました。その中にはオリーもホステルにいた日本人女性ユキもおり、二人とも非人道的な拷問の末に絶命しています。

この場所は金持ち向けに「殺人」を提供する恐怖の施設なのでした。

“エリートハンティング”というこの会員制秘密クラブは「アメリカ人:2万5千ドル、ヨーロッパ人:1万ドル、ロシア人:5千ドル」と人の命に値段をつけ、世界中の金持ちに殺人の機会を提供していたのです。

Hostel (2005) (imdb.com)

3人をプラティスラバのホステルに向かうよう仕向けたアレックス。そしてホステルで出会った美女達やホステルのスタッフは旅行者をこの組織に売り飛ばすためのグルだったのです。

3人の中で生き残ったパクストンも最終的にこの施設に連行されるのですが決死の脱出を試みます。

パクストンの脱出劇も本作の見どころのひとつです。

日本人役の女優について

プラティスラバのホステルには2人の日本人女性が宿泊していました。

彼女たちの名前はユキとカナ。唐突な日本人の登場に親近感を覚え、彼女たちについて調べてみました。

Hostel (2005) (imdb.com)

ユキ(中央)はkeiko seikoという大阪出身の女優だそうです。作中では足指を切られるという拷問を受けています。彼女については情報に乏しいのですが、オリバー・ストーン監督の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)にエキストラ?で出演しているようです。


カナ役はジェニファー・リンというシンガポール出身の女優です。

Hostel (2005) (imdb.com)

カナもエリートハンティングの施設に連れ去られ拷問を受けますが、パクストンに助けられ脱出に成功します。

しかし、拷問により顔半分を焼かれ、片目をえぐられた自身の姿を鏡で見てしまい、走る列車に飛び込み自殺するという悲惨な最期を遂げます。

三池崇史がカメオ出演

自身が監督を務めた『ルイスと不思議の時計』(2018)公開時には、三池崇史監督の『オーディション』(2000)や『妖怪大戦争』(2005)からインスパイアを受けたと語るなど、三池崇史作品のファンとしても知られるイーライ・ロス監督。

本作には彼への敬意として、”エリートハンティングの日本人顧客”として三池をカメオ出演させています。

Hostel (2005) (imdb.com)

尚、続編の『ホステル2』には『食人族』(1980)のルッジェロ・デオダートをカメオ出演させています。

感想 ネタバレ含む

ホラー好きの間ではなかなか評判の高い本作。

物語に肝はエロという快楽を求めた大学生が、趣向の異なる歪んだ”殺人”という快楽の餌食になるといったところでしょうか。

前半は見事なまでのおっぱい映画です。「おぉ、これが東欧のおっぱい」と鼻の下を伸ばしていたのも束の間、後半は電動ドリル、チェーンソー、ペンチ等を駆使したスプラッター描写のオンパレードです。「すぐには殺さず徐々に痛めつける」。上流階級のおじ様たちの変態性に満ち溢れたドS描写は見るに堪えないものがあります。

散々痛めつけられ、殺されるだけの映像を延々観させられるのかと思いましたが、パクストンを拷問するおじ様が血で足を滑らせ、自分の脚をチェーンソーで切断するというお茶目展開からの脱出(復讐?)劇はなかなか見応えがありました。

車を奪い逃走するパクストンは自分を騙したアレックスと女性たちを見つけ轢き殺します。(偶然にしては出来過ぎです)

更に帰りの列車でパクストンはジョシュを殺した”エリートハンティング”の会員を見つけ、トイレで指を切り落とし便器に顔を突っ込ませた挙句に首を切り殺害。何となく、悪は裁かれた感を出しつつ物語は終わります。

うーん…、イーライ・ロス監督。グロイですね 笑

但し、ストーリーもしっかりしているので映画として楽しめたかなという印象です。

ホステルのロビーでタランティーノの『パルプフィクション』が流れており、サミュエル・L・ジャクソンがスロバキア語で喋っていたりと、遊び心も感じる作品でした。

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