あらすじ・感想『グリーン・インフェルノ』閲覧注意!食人部族を描く衝撃作

制昨年2013年
制作国アメリカ
監督イーライ・ロス
主な出演者   ロレンツォ・イッツォ   
ダリル・サバラ
スカイ・フェレイラ
上映時間101分
総合評価5/10

作品概要

ルッジェロ・デオダート監督による1980年のイタリア映画『食人族』をモチーフにした作品。

アマゾン奥地で食人を習慣とするヤハ族に捕らわれた若者たちの運命を描く。

キャッチコピーの「残酷無慈悲な食人エンターテインメント」に恥じぬグロテスク・ショッキング映像のオンパレードである。

監督は『キャビンフィーバー』(2002)や『ホステル』(2005)のイーライ・ロス

あらすじ

国連職員を父に持つジャスティンロレンツァ・イッツォ)が本作の主人公。

The Green Inferno Official Trailer #1 (2015) – Eli Roth Horror Movie HD – YouTube

ジャスティンは環境破壊活動に疑問を持ち、同じ大学で過激な環境保護活動を行うアレハンドロのグループに加わりアマゾンの熱帯雨林に向かいました。

The Green Inferno Official Trailer #1 (2015) – Eli Roth Horror Movie HD – YouTube

この意識高い系の集団の目的は、原住民のヤハ族を迫害し開発を進める石油化学企業を撮影し、全世界に発信。糾弾しようというもの。

しかし、実際に現地に到着すると企業は傭兵を従えた開発活動をしており、彼らの撮影作戦は大変な危険を伴うものでした。

彼らは連行されぬようメンバーの身体を鎖で木や重機に固定し、「ヤハ族の故郷 自然を壊すな」と合唱し傭兵や開発作業員にカメラを向けLive Streamで放送しました。

しかし、ジャスティンの鎖を固定するためのカギは壊れていました。

彼女は傭兵に連れられ銃を突き付けられます。この事態にメンバーは狼狽しますが、アレハンドロは「臆することなくカメラを回し続けろ!」と指示します。

恐怖で涙するジャスティンですが、「彼女は国連職員の娘だぞ!」というメンバーの声に傭兵は銃をおろし、彼らを解放します。

どうやらアレハンドロは彼女の国連職員の娘という立場を利用し盾にするため、わざと壊れた鍵を与えていたようです。

その後彼らは無事に解放され、Live Streamで配信していた動画もCNNがリツイートする程のバズりを見せました。

作戦は大成功。彼らは帰りの小型セスナで祝杯を挙げますが、利用された挙句、死にかけたジャスティンの怒りは収まりませんでした。


そんな中、彼らを乗せたセスナがエンジントラブルで墜落し、案内人の現地民カルロスを含めた多くのメンバーが命を落とします。

パイロットは樹木で顔を持っていかれ、メンバーの一人はプロペラに頭を削がれる等、ここから気合の入ったゴア描写のオンパレードになっていきます。

生存者は身を寄せ合い、先ほどの開発場所へ戻ろうと決めますが、そこに全身を赤く塗ったヤハ族が現れ、生存者を弓矢で貫きます。

皮肉にも開発者から守ったはずのヤハ族に命を奪われる形となった彼らはヤハ族の集落に連行されます。

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

集落には生首や骸骨が祭られており、ヤハ族が好戦的で野蛮な民族である事が示唆されています。

檻に捕らわれた彼らは、部族長の「神からの贈り物だ!」の言葉を受け、順に食べられていく事になります。

ここからは連行されたメンバーとその最期について、時系列を追ってまとめていきたいと思います。

連行されたメンバーとその最期

最初の犠牲者=ジョナ

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

主人公のジャスティンをサークルに勧誘した男。彼女に好意を寄せているが奥手な性格が故、上手くアプローチができず皆からバカにされます。

この手の気弱で優しい大男は最後まで生存する事が多いのですが、真っ先に解体されヤハ族のディナーになってしまいました。生きたまま目玉を取られて喰われるシーンは見るに堪えません。


このシーンを見た檻の中のメンバーは恐怖しますが、リーダーのアレハンドロは「そのうちブルトーザーが来て、この食人族を殺すさ」と言います。

今回の活動は、開発を行う社の競合先が金を積み工事を妨害するために行われていたものだったのです。純粋なメンバーたちは唖然としますが、アレハンドロは「それが社会の仕組みだ」と言い放ちます。

メンバーはいつ食べられるか分からない恐怖の中、皮肉にも森林伐採を行う企業を救世主として待つこととなったのです。


第二の犠牲者=サマンサ

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

次に犠牲となったのはサマンサでした。彼女は助けを待っていられないと見張りの目を盗み、檻から脱出したのです。

「彼女が助けを呼んでくれる」と信じる仲間に部族の子ども達が食料を運んできます。

エネルギーを蓄えるため”豚肉のような何か”を貪る一同。やがてエイミーがその肉の中に見覚えのある模様を見つけます。それはサマンサのタトゥーなのでした。

彼女はいつの間にか捕らわれ、調理されていたのです。


第三の犠牲者=エイミー

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

サマンサとレズの恋人関係にあったエイミーは彼女を食べてしまったショックから皿の破片で首を切り自殺をしてしまいます。

死後、彼女の死体にはラースが持っていたマリファナが詰められました。これは彼女が焼かれて調理される事を見越し、薫されたマリファナでヤハ族がラリってる間に逃げようという作戦のためでした。

檻の中でひどい腹痛に見舞われ、仲間の前で下痢をもらした挙句、恋人を食べ自殺。死体までも利用されるというエイミーは作中でも屈指のシビアさで描かれています。


第四の犠牲者=ラース

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

薬物中毒者の彼が持っていたマリファナを詰められたエイミーの死体は予想通り調理されました。

そして思惑通りにヤハ族はハイになりラリっていました。このチャンスに乗じてジャスティンとダニエルは檻から脱出します。

ラースもこれに続きますが、アレハンドロから脇腹を刺されます。彼は「自分一人が残れば俺が食われちまうだろ」と呟きます。

気絶から目を覚ましたラースは、アレハンドロから「矢を射られた」と説明されます。

すると彼の前にラリったヤハ族が近づいてきました。ヤハ族はマリファナがもたらす空腹からラースをそのまま貪り喰いました。断末魔と共に彼は生きたまま喰われ絶命しました。


第五の犠牲者=ダニエル

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

ジャスティンと共に逃げ出したダニエルはGPSを求め、セスナの墜落現場に向かいます。

途中、溺れかけたジャスティンを助け、彼女を励まし続けます。悪人顔なのにいい奴です。ていうか大学生に見えません。

しかし、到着した墜落現場では死亡したメンバーが串刺しにされて祭られていました。そこは既にヤハ族の息がかかっていたのです。

二人は麻酔矢で眠らされ、集落に連れ戻されます。

ジャスティンは両足を折られ、棒に貼り付けにされました。そして何か緑色の液体を体中に塗りたくられます。

するとそこに巨大なアリが群がり始めました。彼は強靭な顎を持つアリに貪られるのでした。どうやら脱走した罰を受けているようです。

激痛に耐える彼は後述するジャスティンと心を通じたヤハ族の子どもにより安楽死させられます。

生存者

唯一の?生存者ジャスティン

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

本作の主人公であるジャスティンは生存します。

他のメンバーが喰われ殺される中、ジャスティンは”処女”であったため割礼の儀式を行うべく生かされていたのです。

彼女は大学の講義でアフリカの通過儀礼であるこの”割礼の儀”の残酷さを非人道的だと訴えました。しかし彼女は今、白塗りにされこの割礼の儀式を受けようとしています。

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

恐怖に叫ぶ彼女でしたが、その時、現場作業員と傭兵の接近を察知したヤハ族が戦闘態勢に入りました。

すると”笛が付いたネックレス”をきっかけにジャスティンと心を通じていたヤハ族の少年が現れ、彼女の縄を解いてやります。少年は彼女に逃げる方向を示すのでした。

途中、ジャスティンは巨大アリに噛まれズタボロのダニエルを助けようとしますが、彼はジャスティンに携帯を託し「殺してくれ」と呟きます。

「いやよ!そんな事できない!」と取り乱す彼女ですが、少年はダニエルの気持ちを察し、麻酔のような粉を吹きかけ首を切りました。

やがてジャスティンは作業員とヤハ族が戦闘している広場に辿り着き、英語で「自分はアメリカ人だ!」と訴えます。

無事保護された彼女はこの地獄”グリーンインフェルノ”から脱出する事ができたのです。

帰国した彼女は、ヤハ族の食人には触れず、「他のメンバーはセスナの事故で死んだ。自分はヤハ族に手厚く保護されていた」と嘘をつきます。

彼女は原住民を擁護し、森林伐採を非難する立場を貫いたのです。


生存者?アレハンドロ

The Green Inferno (2013) (imdb.com)

団体のリーダーでありカリスマ的存在のアレハンドロでしたが、拘束後は自分が助かるために仲間を売るクズさが露呈しました。

更にストレスを感じたと、檻内で突如マスター〇ーションを始めるサイコパスぶりも発揮します。

彼は終始、作業員の到着を檻でおとなしく待つというスタンスを貫きましたが、戦闘が始まるとジャスティンに「助けてくれ」と訴えました。しかし彼女はクズ野郎の彼を無視し、立ち去るのでした。

時は過ぎ、大学で抗議活動を行う学生達はアレハンドロの顔がプリントされたTシャツを着ていました。どうやら彼は死によって伝説的な存在となったようです。

しかし、エンドロールの途中、部族の恰好をしたアレハンドロらしき人間を衛星写真が捉えた描写が流れます。

彼がヤハ族に適応し、生存している事がほのめかされ作品は終了します。

感想

本作のモチーフになった『食人族』(1980)を筆頭に、食人(カニバリズム)をテーマにした映画ってめちゃくちゃ多いですよね。

悪趣味だなぁと思うのですが、よくよく考えたら『羊たちの沈黙』シリーズもカニバリズムがテーマですね。ゾンビ映画も冷静に考えたら食人です。何かタブーに触れるというか、見たくないけど見ちゃう的な魅力があるのかもしれません。

とはいえ、本作は食人を前面に押し出したゴリゴリのスプラッター映画だったのでなかなかキツかったです…

「エロいシーンあるかなぁ」なんて思っていましたが、食欲・性欲が全部持っていかれました。

ただ、原住民を救いたい意識高い系学生が原住民に喰われるという皮肉はパンチが効いてて面白いなと思いました。

野蛮に人を喰らいまくるヤハ族も、人権団体からクレームが来ないかと心配になるくらい気合が入った仕上がりでした。

ジャスティンは帰国後に原住民を庇っていました。

森林伐採を非難するという自身の正義を貫いたのか、大学の講義で”割礼”を「非人道的!」と訴えていた彼女の「異質の文化を認める」という成長を描きたかったのか…

理由はどうであれ、普通あんな体験したらPTSDになりそうですが、どんだけメンタル強いねん!って感じです。笑

コメント

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