解説・感想『ジェミニマン』ウィル・スミスVSウィル・スミス!?

制昨年2019年
制作国アメリカ
監督アン・リー
主な出演者ウィル・スミス
メアリー・エリザベス・
ウィンステッド
クライヴ・オーウェン
上映時間117分
総合評価6/10

作品概要

「ウィル・スミス VS ウィル・スミス」伝説的凄腕スナイパーとその若きクローンの戦闘を描いたSFアクション。

なんだか「ゴルゴ13」でありそうな設定ですね。

『ブロークバック・マウンテン』(2005)や『ラストコーション』(2007)のアン・リーが監督を務めています。

大スターのウィル・スミスが出演した話題作にも関わらず、興行的には80億円の大赤字という散々な結果に…

あらすじ

引退を決意した伝説的スナイパーのヘンリーは、政府に依頼されたミッションを遂行中に何者かに襲撃される。自分のあらゆる動きが把握され、神出鬼没な暗殺者に翻弄されるヘンリーだったが、その正体が秘密裏に創られた”若い自分自身”のクローンだという驚愕の事実に辿り着く。 なぜ自分のクローンが創られたのか?なぜ彼と戦わねばならないのか?

そして、謎の組織”ジェミニ”の巨大な”陰謀”とその”真相”とは―?

映画『ジェミニマン』DVD公式サイト|パラマウント (paramount.jp)

登場人物(キャスト)

ヘンリー・ブローガン(ウィル・スミス)

Gemini Man (2019) – Official Trailer – Paramount Pictures – YouTube

DIA(アメリカ国防情報局)に所属する凄腕スナイパー。多くの”悪党”を狙撃してきた実績を持つ。

走る列車内のターゲットを狙撃した際、近くにいた少女に気を取られ、弾はターゲットの頭ではなく首に着弾した。暗殺には成功したが、自分にかつてのようなスキルが失われた事を悟り引退を決意する。


ダニー・ザカレウスキー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)

Gemini Man (2019) – Official Trailer – Paramount Pictures – YouTube

引退生活を送っていたヘンリーがレンタルボード小屋で知り合った海洋生物学の大学院生。ヘンリーは直ぐに彼女が自分を監視するDIA捜査官である事を見破る。

正体を白状した後、彼女はヘンリーを狙う”ジェミニ”の暗殺計画に巻き込まれていく事となる。


クレイ・ヴェリス(クライヴ・オーウェン)

Gemini Man (2019) (imdb.com)

極秘特殊機関”ジェミニ”の指揮官。クローン計画である”ジェミニ計画”の内情を知りうるヘンリーとその関係者の暗殺計画を行う。


ジュニア(ウィル・スミス)

Gemini Man (2019) – Official Trailer – Paramount Pictures – YouTube

ヘンリーのDNAを元に創られたクローン暗殺者。凄まじい戦闘スキルでヘンリーを狙う。

ヘンリーに自身がクローン人間である事を知らされる。一度はその事実を受け入れらずに反発するがそれを認め、自らを創造した父であるクレイを敵視する事になる。

解説

謎の組織ジェミニの目的とは

“Gemini”とは「ふたご座」の意の英単語です。

この組織の目的は”クローンの大量生産”にあります。感覚や痛みを取り除いたクローンを生物兵器として大量生産し戦地に送り出そうとしていたのです。

感情を持つジュニアをクレイは"失敗作"と言いましたが、感情、痛みを持たないヘンリーのクローンも作中で登場していました。
Gemini Man (2019) (imdb.com)

クレイは「兵士が命を落として家族が悲しまず済む」と一見まともな理論をかざしていましたが、彼の計画はクローンの人権や尊厳を無視した倫理性の破綻した計画でした。

若きウィル・スミスのクローンはどのように撮影されているの?

ヘンリーと対峙する25年前の自分のDNAを元に創られた”ジュニア”。

ウィル・スミス似の新人俳優を起用しているのかと思いましたが、ジュニアの動きや演技以外は全てCGで描かれているようです。”フレッシュ・プリンス”と名乗ったラッパー時代や若手俳優だった頃のウィル・スミスの写真や映像を参考に、アーティスト達が手作業で若いウィル・スミスを創り出していたのです。

本作の企画は1997年から存在していたようですが、本作を実現するためのテクノロジーが成熟しておらず、制作には至らなかったそうです。

モンスター等がCGで描かれることはよくありますが、生身の人間が完全CGとして描かれるとは…

技術の進歩を感じます。

感想 ネタバレあり

「本物とクローンの対峙」という設定ではクローンのアイデンティティや葛藤が描かれがちですよね。

本作でもジュニアの葛藤は描かれているのですが、描写としては少し弱い印象でした。先ずはそこが少し残念でした。

その点踏まえ、本作はあくまでもアクションや映像を楽しむ作品なんだなと思います。ウィル・スミスVSウィル・スミスの銃撃戦は手に汗握りますし、”カンフー”と”バイク”を融合したアクションは非常に新鮮で見応えがありました。

「25年前の自分と対峙」という設定ですが、今のウィル・スミスも非常に若々しいため、肉体的に若い自分と闘うベテラン感があまり感じられませんでした 笑

まぁ最後はジュニアを説得し共闘するという展開は激アツでしたね。

アクション映画としては盛り上がる作品だとは思いますが、興行的には大コケという結果に…

素人目に細かい分析はできませんが、クローンの葛藤と”ジェミニ”という組織についてもう少し丁寧に描いても良かったのかなと思います。

クライヴ・オーウェンは素晴らしい役者なのですが、本作のクレイという悪役にそれほど魅力を感じる事ができませんでした。作品を語るうえで魅力的な悪役って重要なファクターですからね。

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