あらすじ・感想『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』

製作年2005年
製作国アメリカ
監督ロブ・ゾンビ
主な出演者   シド・ヘイグ  
上映時間108分
総合評価8/10

1.作品概要

殺人一家の蛮行を描いた『マーダー・ライド・ショー』(2003)の続編。

警察隊の奇襲にあったファイアフライ一家の逃避行とワイデル保安官の常軌を逸したな復讐を中心に物語が進んでいきます。

奇々怪々としたホラー要素が強かった前作と比べ、銃撃戦などバイオレンス要素が強くなっている印象です。

2.登場人物/キャスト

・ファイアフライ一家

詳細なファイアフライ一家の家族構成は前作の記事を参考にしてください☆


キャプテン・スポールディング/シド・ヘイグ(中央)

オーティス・ドリフトウッド/ビル・モーズリー(右)

ベイビー・ファイアフライ/シェリ・ムーン・ゾンビ(左)

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

警察隊の奇襲から脱出し殺人逃避行を繰り広げるファイアフライ一家の3人。

物語序盤以外はキャプテン・スポールディングはノーメイクでの登場だが、それでもその存在感は圧倒的である。


マザー・ファイアフライ/レスリー・イースターブルック

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

警察隊の奇襲により逮捕される。厳しい尋問を受けるも終始相手を嘲笑した態度に徹する所は流石。

前作ではマザー役をカレン・ブラックが演じていたが、本作では『ポリスアカデミー』シリーズで有名なレスリー・イースターブルックに交代となっている。


タイニー/マシュー・マッグローリー

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

マザー・ファイアフライと前夫との間の子ども。前夫が狂って家に火をつけた事が原因で顔が焼け爛れ耳が聞こえなくなってしまった哀しき巨人。


チャーリー・アルタモント/ケン・フォリー

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

売春宿を経営する男でキャプテン・スポールディングの義理の弟。

逃亡中のファイアフライ一家を売春宿にかくまうが…

・ワイデル保安官一派

ワイデル保安官/ウィリアム・フォーサイス

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

前作でファイアフライ一家に兄のジョージを殺された保安官。本作の影の主役といっても過言ではない。

やがて一家への復讐心はおぞましい狂気へと向かっていく。


ロンド/ダニー・トレホ(右)  ビリー/ダラス・ペイジ(左)

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

ワイデル保安官に雇われたプロの殺し屋。ワイデルと共にファイアフライ一家を追い詰める。

3.あらすじ

①警察隊の奇襲

殺人一家のファイアフライ一家はワイデル保安官の率いる警察隊に自宅を包囲されていました。降伏を呼びかける拡声器越しの声に目を覚ました一家は臨戦態勢を取り、白昼の銃撃戦が始まります。

警察隊はルーファスの射殺とマザーの逮捕に成功しますが、オーティスとベイビーは地下から脱出。車を奪い逃走するのでした。


ファイアフライ家の異変を聞いたキャプテン・スポールディグは脱出した2人とモーテルで落ち合うことを約束し、自らも捜査網からの逃走を図ります。

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

②殺人逃避行

先にモーテルに着いたオーティスとベイビーは宿泊中の夫婦とその両親という4人構成の家族を襲い始めます。

オーティスは母親のグロリアに服を脱ぐよう指示します。

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

オーティスは下着に銃を入れ、脅しながら夫と娘の前で卑猥な言葉を叫ばせ彼女を凌辱します。

ひととおり楽しんだのちにオーティスは人質の男2人を連れ出し、昔埋めた銃火器を掘り起こさせようとします。

2人の男はオーティスの隙をついて殴りかかりますが、結局返り討ちにされ殺されてしまいます。

部屋に残ったグロリアと娘のウェンディも何とか逃げ出そうとします。グロリアは隙をついて銃をとりベイビーに銃口を向けますが弾は入っておらず 、ベイビーにナイフで殺されてしまいます。

ウェンディはオーティスが殺した夫の皮でつくられた顔マスクを被せられるというむごい仕打ちを受けるのでした。

そしてスポールディングと合流した2人はモーテルを後にします。

生き残ったウェンディは夫の皮マスクを被った状態で掃除に来たハウスキーパーに助けを求めますが、そのおぞましい姿にハウスキーパーは絶叫し逃げ出してしまいます。

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

助けを求めて外に飛び出したウェンディは、大型トラックに轢かれ死亡してしまうのでした。

③復讐に燃えるワイデル保安官

一方、ワイデル保安官は逮捕したマザー・ファイアフライを尋問していました。

押収した被害者の写真スクラップからマザーはある1枚を取り出し、ワイデル保安官に見せつけます。その写真は前作で一家に殺されたワイデルの兄ジョージのものでした。

激高するワイデルを嘲笑し罵倒するマザー。

ワイデル保安官は兄の仇であるファイアフライ一家への復讐を誓いますが、やがて彼は次第に兄の悪夢にうなされるようになります。

そして彼の正義の復讐心は法を無視した狂気へと向かうのでした。

ファイアフライ一家を始末するために殺し屋を雇ったワイデル。彼は留置所のマザーをナイフで刺殺します。

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

そして是が非でもファイアフライ一家を皆殺しにする事を誓うのでした。

④ワイデル保安官の狂気

その頃、ファイアフライ一家はスポールディングの義弟のチャーリーの売春宿で身を潜めていました。

しかし、チャーリーはワイデル保安官から脅されて一家の居場所を吐いていました。

真夜中に売春宿に襲撃をかけるワイデルと殺し屋は遂に3人を生捕りにするのでした。

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

ワイデル保安官は一家を逮捕せずに人里離れた家に拘束し激しい拷問を行います。彼は一家に地獄の苦しみを与えた後に殺そうとしていたのでした。

あまりの激痛の連続にスポールディングとオーティスは気を失います。 ワイデルは彼らを拘束したまま家に火を放ちますが、ベイビーのみの拘束を解き「逃げてみろ」と煽ります。

“恐怖”を思い知らせたかったのでしょう。ワイデルは斧を手に逃げ惑うベイビーを追い回すのでした。途中、チャーリーが助けに来ますがワイデルの斧で殺されてしまいます。

必死に逃げるベイビーの姿はこれまでファイアフライ一家の犠牲となった人々を彷彿とさせます。これこそ因果応報というのでしょうか。

しかし彼の狂気の復讐劇はあっけなく幕を閉じます。ワイデルは潜んでいたタイニー・ファイアフライに殺されてしまうのでした。

⑤エンディング

燃え盛る家から脱出したスポールディング、オーティス、ベイビーの3人。夜は明け、彼らは傷だらけでオープンカーを運転していました。

澄み渡る青空―。

BGMにはレナード・スキナードの「Free Bird」が流れており、一家の思い出が走馬灯のように浮かびます。

The Devil’s Rejects (2005) (imdb.com)

突如、車を停めるオーティス。目線の先には銃を構えた大量の警官隊がいました。満身創痍で銃を取ったファイアフライ一家は車を発進させ警察隊に突っ込んでいくのでした。

このシーンは最高のエンディングでしたね。

爽やかな青空の下、家族の思い出が走馬灯のように広がる中でレナード・スキナードの名曲『Free Bird』を持ってくるあたりが流石です。

本作はファイアフライ一家という極悪人を嫌悪の対象と感じさせない演出に優れています。笑

4.感想

前作の『マーダー・ライド・ショー』から2年。ロブ・ゾンビの映画監督としての手腕が圧倒的に向上しています。どちらかというと「ホラー映画」というより「バイオレンス映画」要素が強く感じられますが、ストーリー構成、展開、演出ともに素晴らしい仕上がりでした。

逃亡中も殺人をやめないファイアフライ一家の残虐性は更にレベルアップしていました。特にモーテルでの殺戮はおぞましいですね。全裸で登場し夫の顔の皮を被らされ全力疾走で逃げ惑った挙句、大型トラックに轢き殺されるウェンディ嬢の扱いたるや…

このファイアフライ一家に匹敵する狂気を見せてくれたウィリアム・フォーサイス演じるワイデル保安官の狂気も素晴らしかったです。取り調べの迫力やマザー・ファイアフライ殺害するシーンの怪演は凄まじいです。

この「狂気 vs 狂気」の構図を残虐かつスタイリッシュに描いた本作は個人的には名作に分類される映画だと感じています。

そしてレナード・スキナードの『Free Bird』をBGMにファイアフライ一家が破滅へと突っ走るラストシーンは何とも美しく感動的でした。

冷静に考えると、殺人一家になぜ感動するんだろうと思うんですけどね。笑

コメント

  1. […] あらすじ・感想『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』…yo… […]

タイトルとURLをコピーしました