感想・見どころ『ドーン・オブ・ザ・デッド』 ロメロが描くゾンビ映画の金字塔のリメイク作品

制昨年2004年
制作国アメリカ
監督ザック・スナイダー
主な出演者 サラ・ポーリー
ヴィング・レイムス
ジェイク・ウェーバー
上映時間98分
総合評価6/10

作品概要

ゾンビ映画の金字塔的作品であるジョージ・A・ロメロ『ゾンビ』(1978)のリメイク作品。(『ゾンビ』の原題は”Dawn of the Dead“)

スパルタの活躍を描いた『300』(2008)や『ジャスティス・リーグ』(2017)の監督であるザック・スナイダーの長編デビュー作品であり、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督で知られるジェームズ・ガンが脚本を務めた何気に凄い布陣の作品です。

あらすじ

ウィスコンシン州の閑静な住宅街で夫のクリスと暮らすアナ・クラーク。平凡であるが幸福な生活を送る彼女であったが、突然の“ゾンビパンデミック”によりその日常は崩壊する。

ゾンビ化した夫から逃げる道中で黒人警官のケネス達と出会いながら、大型ショッピングモール「クロスロード・モール」に辿り着く。

CJという横柄な男が率いるモールの警備員隊、アナたちの後に避難してきた生存者も加わり、14人でショッピングモールに籠城しながらゾンビと闘う事となります。

いつしかモールでの籠城に限界を感じた彼らは「希望の地」を目指し、生存者の1人スティーブが所持するボートが停泊するマリーナを目指す決意をするのでした…

主な登場人物

アナ・クラーク(サラ・ポーリー)

Dawn of the Dead (2004) (imdb.com)

本作の主人公。職業は看護師。夫のルイスと幸せに暮らしていたが、突如ゾンビと化した夫に襲われた。混乱する街を抜け、大型ショッピングモールに辿り着く。


モール外でアナが出会った仲間たち

Dawn of the Dead (2004) (imdb.com)

ケネス(ヴィング・レイムス)/(中央):屈強な黒人警察官。周囲になかなか心を開かないが戦闘力は随一。

マイケル(ジェイク・ウェバー)/(左):感じが良く冷静沈着。離婚歴があり、TVセールスマンをしている。作中でアナと恋仲になるが…

アンドレ(メキ・ファイファー)/(中央右):窃盗やヤクの常習犯であったが、妻のルーダから産まれてくる子どものためにも更生を誓っている。

ルーダ(インナ・コロブキナ)/(右):アンドレの妻。妊娠中という事もあり、このゾンビパンデミック禍に非常にナーバスになっている。ロシア人である。


CJ(マイケル・ケリー)

警備員を率いるリーダー。アナたちに高圧的な態度で接し、武器を取り上げるなど自らの優位性を保とうとする。又、モール内の物資を奪われまいと一時はアナたちを2階に隔離した。

見どころ

原作とは異なる走るゾンビ

ジョージ・A・ロメロ原作の『ゾンビ』と異なる点として、本作では走るゾンビが採用されています。

『28日後』(2002)や韓国で大ヒットを記録した『新感染 ファイナル・エクスプレス』 (2018)等、ゾンビが走るという設定はそれ程珍しいものではありません。

この「走るゾンビ問題」は世界的にもその賛否が議論されていますね。ちなみに私は走るゾンビには反対の立場をとっています。

俊敏性を持たせることでアクション性の向上を期待できる一方、思考のない死体が彷徨う”空虚感”というゾンビ特有の不気味さが失われている気がします。

スピーディーに噛まれるよりも、スローに彷徨うゾンビにじわじわと追い詰められる恐怖感こそがゾンビ映画の醍醐味ではないでしょうか。

実は良い奴 CJの活躍

1台のトラックがアナたちのいるモールにやってきます。明らかに生存者が運転するその車を助けるべきかCJ陣営とアナ陣営で意見が対立します。リスクを冒したくないCJ達は銃を突きつけ意見を通そうとしますが、隙を見てマイケルやケネスに銃を奪われてしまいます。

そこからは形勢逆転。CJは一時的に警備室に監禁されるが、解放された後はアナたちに協力的な態度をとるようになり、類まれなる戦闘力を発揮し対ゾンビのアタッカーとして活躍します。

マリーナでは脱出に使用したトラック内に一人残り、仲間が船に乗り込む時間を稼ぐ等の勇敢さを見せ、最期は大量のゾンビを巻き添えにプロパンガスと共に自爆しました。

Dawn of the Dead (2004) (imdb.com)

彼なしでは船に辿り着くことは出来なかったでしょう。作中でキャラ変し主人公級の活躍を見せたCJは本作のお気に入りの一人です。

ゾンビ赤ちゃんの誕生

犯罪からの改心を誓うアンドレと臨月のルーダのカップル。

ルーダは序盤でモール内にゾンビに噛まれてしまいます。アンドレは感染者がゾンビ化する事実を知っていましたが、ルーダをモール内のおもちゃ屋に匿い、赤ちゃんを出産させようとします。

Dawn of the Dead (2004) (imdb.com)

ルーダは出産前に息を引き取りゾンビ化しますが、彼女のお腹は動き続け、胎児を出産します。

胎児を抱き佇むアンドレ。彼らの様子を見に来たトラック組の女性(ノーマ)はゾンビ化したルーダを見て彼女を射殺しますが、アンドレは応戦しするようルーダに発砲し相打ちとなります。

銃声を聞きつけおもちゃ屋に駆け付けたモール内の住人は、ゾンビとなり射殺されたルーダ。銃撃戦の末に相打ちとなったアンドレ、ノーマを見つけます。

そしてアンドレが抱える布にくるまれた胎児を見た一同はゾンビとして生まれた赤ちゃんに絶句するのでした。

ドーン オブ ザ デッド ルダの出産 – YouTube

子どもには「自分とは違う真っ当な道を歩ませたいんだ」と語るなど、父親として強い決意を示していたアンドレですが、悲痛な結末を辿る事となるのでした。

屋上からのゾンビシューティング

ショッピングモールの向かいにある「アンディ・ディアヘッド銃砲店」の店主アンディとは屋上でのメッセージボードのやり取りを通じて仲良くなります。

Dawn of the Dead (2004) (imdb.com)

最初は生存のための情報交換が中心でしたが、次第にメッセージボードを利用したチェスを行ったり、ハリウッドスターに似たゾンビを狙撃する”ハリウッドハンティング”に興じるようになるのでした。

Dawn of the Dead (2004) (imdb.com)

ゾンビパンデミックにおいてこのような”遊び心”を描くのも本作の魅力ですね。

感想

ゾンビ映画の金字塔ロメロの『ゾンビ』のリメイク作品。

やはりショッピングモール+ゾンビという設定にハズレはありません。何でも手に入るショッピングモールに籠城するとう設定には一種の憧れすら感じます。笑

又、本作は「生存者の群像劇」的な側面も強く、主人公のアナだけでなく、ケネスやマイケル、アンドレとルーダ、CJといった登場人物の人間模様も丁寧に描かれています。そのため人物に感情移入しやすく、物語を通して退屈さを感じさせない仕上りとなってます。

本作のハイライトは”希望の地”を目指したモールからの脱出劇です。

モール内の物資を寄せ集めトラックを対ゾンビ仕様の装甲車に改造するシーンも非常にワクワク感がありますね。お手製の装甲車でゾンビの群れに突っ込んでいく緊張感も堪りません。

Dawn Of The Dead (2004) – Official Trailer (HD) – YouTube

決死の思いでボートに乗り込み辿り着いた”希望の地”で待ち受ける生存者たちの運命も必見です…

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