あらすじ・解説『武器人間』 武器人間一覧 偵察隊の真の目的とは

制昨年    2013年
制作国オランダ/アメリカ
監督リチャード・ラーフォースト
主な出演者カレル・ローデン
上映時間84分
総合評価5/10

作品概要

第二次世界大戦末期にドイツ軍の秘密工場で行われていた恐ろしい人体実験の全貌が明るみに出るとった内容です。

『羊たちの沈黙』ハンニバル・レクター博士『ムカデ人間』ヨーゼフ・ハイター博士に引けを取らない最狂のマッドサイエンティストとしてヴィクター・フランケンシュタインが登場します。

グロテスクな描写が多く、R-15指定作品でありながら、ドラえもんの声優で知られる大山のぶ代を予告編のナレーションとして起用したギャップが話題となりました。

ドラえもんの声で「人間と武器がくっついちゃった‼‼‼‼‼‼‼ みんな見てね‼」と言われ、油断して鑑賞すると面食らう作品です。

あらすじ

1945年第二次世界大戦の最中、ソ連の偵察部隊はプロパガンダフィルム撮影係のディマを連れ、ナチス・ドイツの占領地帯に向かいます。

やがて偵察部隊一行は古びた教会に到着します。

そこではドイツによる大虐殺が行われた形跡があり、修道女の死体が山積みにされていました。

更に地下にある施設に歩を進める偵察部隊は、体を縫い合わせたような不気味な人間がうずくまっているのを発見します。

正体はケロイダーと呼ばれる武器人間であり、ドリル状の手で偵察隊ノビコフ軍曹は襲われ、致命傷を負います。

その後も様々な武器人間に遭遇し襲われながらも、ヴィクター・フランケンシュタイン博士が武器人間を製造している秘密工場を発見するのでした。

偵察隊の目的とメンバー それぞれの最期

ソ連偵察隊は偵察中に他部隊の救難信号を受信したことで、救援に向かいますが、途中でヴィクター博士の開発した武器人間に襲われ、多くが犠牲となります。

武器人間 (2013) (imdb.com)

ノビコフ軍曹:偵察隊の指揮官。白ひげを蓄えたナイスミドル。武器人間のケロイダーを射殺しようとしていたところ、腹を引き裂かれ致命傷を負う。最期は部下により介錯され絶命。

セルゲイ:部隊のまとめ役。出生がポーランドである事から同じ偵察隊のディミトリからは良く思われておらず衝突する。比較的理性的でイケメンであるにも関わらず、終盤でヴィクター博士に捕らえられ、生きたままナチス兵士の半脳を移植された挙句絶命する。

ヴァシリ:乱暴者のトラブルメーカー。女こどもにも手を出すクソ野郎。彼も終盤にヴィクター博士に捕らえられ、左腕を切断された状態で改造される。

ディミトリー:通称ディマ。ソ連のプロパガンダ映像の撮影係として偵察隊に同行する。彼の正体については後述する。

サシャ:偵察部隊の最年少で、パシリのような雑務をあてがわれる。皆から怒られている。偵察隊唯一の生存者として後に祖国の英雄となる。

イヴァン:小太りの中年男性。武器人間レザーティースに致命傷を負わされる。ヴァシリに半ば強引に介錯されそうになるが、死ぬタイミングは自分で選ぶと拒否。その後、看護師エヴァの医療ミスにより絶命する。物語終盤では両腕をハンマーにされた武器人間として再登場する。

アレクセイ:長髪に髭を蓄えた男性。武器人間モスキートのドリルで背後から頭を貫かれ即死。

ディマの正体 目的とは?

ソ連偵察隊の目的は、敗色濃厚なドイツ占領下の東部戦線の調査です。そこにモスクワの国立映像学院出身のディマがプロパガンダ映像の撮影のために同行します。

映画『武器人間』予告編 – YouTube

しかし、途中でソ連軍の他部隊からの救難信号を受信し、偵察隊は救援のため信号が示す座標に向かう事となります。

実はこの救難信号はディマの捏造でありました。この事を知った偵察隊から彼は激しい尋問を受けます。

そして彼は自分が非常に高い階級にある事。最高指導者のスターリンより極秘任務としてヴィクター博士の捕獲ないし抹殺を命じられていたを白状します。

この目的を達成するため、嘘の救難信号で部隊をヴィクター博士の潜伏先に向かわせたのです。

隊を利用していたことで偵察隊の怒りを買った彼は死体が山積みとなった処理機の底に放置されてしまいます。

後にヴィクター博士と遭遇し、「天才博士」の足跡を残す記録係として地下研究所に幽閉される事となります。

最終的には博士に脳の移植手術を施され暴走した偵察隊のセルゲイに顔を食べられ、絶命します。

サイコ野郎 ヴィクター・フランケンシュタイン

本作で最凶のマッドサイエンティストとして描かれるヴィクター博士。

武器人間 (2013) (imdb.com)

自らを天才科学者と称し、ナチズムや共産主義等の思想を世界から消し去り平和を実現するという信念を掲げ、生きたまま脳を移植したりと非人道的な人体実験を繰り返す異常者。

ヒトラーから最強兵器の製造を命じられ、地下施設で多くの武器人間を生み出します。

ソ連の爆撃が自らの地下研究所におよび、逃亡を図りますが、偵察隊唯一の生き残りのサシャに射殺され死亡します。

ラストシーンでは、ディマの記録したフィルムとヴィクター博士の生首を祖国に持ち帰ったサシャが英雄としてスターリンと肩を並べる写真が描写されています。

作品に登場する武器人間

作中にはヴィクター・フランケンシュタイン博士によって発明された様々な武器人間が登場します。

彼らは生かされながらも残酷に人体実験をされた人間の成れ果て、アンデッドです。

既に死んでいるため、事実上の不死身ですが、脳に損傷を与える事で再起不能にする事ができます。

ケロイダー

最初に出くわした武器人間。

焦げた身体が縫製され、つぎはぎになっている。ナチス式の敬礼をとる事からドイツ兵の成れ果てと思われる。

偵察隊ノビコフ軍曹に致命傷を与えた。

モスキート

手足がドリルになっている長身の武器人間。

作品ジャケットにも登場している。

偵察隊のアレクセイの頭をそのドリルで貫き殺害した。

ウォールゾンビ

両手を鎌に替えられた大型の武器人間。

作中に同タイプのものが何体か登場する。

レザーティース

開閉式の頭頂部をパカパカさせながら近づく。

偵察隊のイヴァンの頭部をヘルメットごと挟み込み重傷を与えた。

耐久性が強く、手榴弾を使用しようやく再起不能となった。

マミィエヴァ

元はドイツ人看護師のエヴァ。

武器人間に襲われ小屋に潜伏する偵察隊に発見される。レザーティースに致命傷を与えられたイヴァンの治療を命じられるが、ヘルメットごと脳を引き剥がすという失態を犯し、その場で処刑される。その後、博士の助手として改造されたようだ。

感想

同じ配給会社という事もあり、『ムカデ人間』と同列の人間シリーズとして話題になりました。

武器と人間の合体という少年心くすぐる内容であり、ヴィクター博士が生み出すクリーチャーの造形も素晴らしいですね。

又、武器人間の動きが意外とスローで、ロメロの『ゾンビ』のような「忍び寄る恐怖」という感覚もありました。

又、大山のぶ代が予告編のナレーションを行い、本篇の吹き替え版に新旧のドラえもんの声優をキャスティングするという配給会社の話題作りへの本気度が伺えます。

ドラえもんの声優をあてがい、安心感を演出させつつ結構グロめです。油断してはいけません。

コメント

  1. […] 『武器人間』を手掛けたXYZ FILMS制作の「デカすぎ」、「恐すぎ」、「強すぎ」、「刺しすぎ」なB級モンスターパニック。 […]

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