あらすじ・感想『バットマン ビギンズ』バットマン誕生秘話について

制昨年2005年
制作国アメリカ
監督クリストファー・ノーラン
主な出演者クリスチャン・ベイル
リーアム・ニーソン
マイケル・ケイン
モーガン・フリーマン
ゲイリー・オールドンマン
渡辺謙
ケイティ・ホームズ
上映時間140分
総合評価8/10

作品概要

ティム・バートン監督とジョエル・シューマカー監督のよる旧4部作以来の”バットマン”の映画化作品であり、クリストファー・ノーラン監督による「ダークナイトトリロジー3部作」の1作目となる作品。

シューマカー監督の『バットマンフォーエバー』(1995)、『バットマン&ロビン』(1997)が分かりやすいアクションヒーローものであったのに対し、ダークナイトシリーズはよりダークでシリアスに描かれているのが特徴的である。

バットマン誕生に迫る本作は、ブルース・ウェインがバットマンになるまでの過程や心理が繊細に描かれてます。

尚、スーパーヴィランとして、ラーズ・アル・グールとスケアクロウが登場します。

登場人物/キャスト

ブルース・ウェイン/バットマン(クリスチャン・ベイル)

Batman Begins (2005) Official Trailer #1 – Christopher Nolan Movie – YouTube

アメリカン・サイコ』(2000)、『フォードvsフェラーリ』(2019)へ出演で知られるクリスチャン・ベイルブルース・ウェイン役を務める。

『マシニスト』(2004)で1年間寝ていない不眠症の役を演じるため、体重を54kgまで落としたのちの本作出演となり、短期間で86kgまでウェイトアップした逸話がある。

アルフレッド・ペニーワース(マイケル・ケイン)

Batman Begins (2005) (imdb.com)

ウェインに仕える執事のアルフレッドをイギリス人名俳優のマイケル・ケインが演じている。

ルーシャス・フォックス(モーガン・フリーマン)

Batman Begins (2005) Official Trailer #1 – Christopher Nolan Movie – YouTube

モーガン・フリーマン演じるウェイン産業の応用科学部の社員。ブルースの父とゴッサムシティを縦断するモノレール建設にも携わった経歴があり、かつては役員を務めていた。

バットスーツやバットモービル、各種武器の開発等、バットマンを陰で支えるエンジニアとして登場する。

レイチェル・ドーズ(ケイティ・ホームズ)

Batman Begins (2005) (imdb.com)

ブルース・ウェインの幼馴染であり、ゴッサムシティの地方検事局に勤めている。本作のヒロイン。

トム・クルーズの前妻であるケイティ・ホームズがレイチェル役を演じたが、続編の『ダークナイト』では同薬を降板しマギー・ギレンホールに変更となった。

ジェームス・ゴートン(ゲイリー・オールドンマン)

腐敗したゴッサム市警の中で正義心を抱く男。バットマンと協力関係を築く重要人物。

『バットマンビギンズ』内での職位は巡査部長。

あらすじ ※一部ネタバレあり

ブルースの幼少期のトラウマ

幼きブルース・ウェインは幼馴染のレイチェルと屋敷の庭園で遊んでいたが、誤って古井戸に転落してしまいます。

直ぐに救出されたため彼は無事でしたが、転落時に井戸の奥から飛び出したコウモリの大群がウェイン少年のトラウマになってしまいます。

ある日、両親とオペラ鑑賞に出掛けたウェインは劇の演出からトラウマである”コウモリ”を連想してしまい、家に帰りたいと両親にせがみます。

劇場を出た際、ウェイン達家族は不運にも強盗に遭ってしまいます。

父のトーマスは素直に財布を差し出しますが、強盗は母マーサの首飾りまで要求した挙句、二人を射殺してしまいます。

犯人のジョー・チルという男は直ぐに逮捕されましたが、目の前で両親を殺されたウェインは強烈な復讐心と家に帰る提案をした自分のせいで両親が死んだという罪悪感に長年苦しむのでした。

チベットで”影の同盟”と出会う

ウェインが大学生になると、両親を殺害したチルがマフィアのボスであるファルコーニについての不利な証言を法廷でする事を条件に保釈されます。

ブルースは公聴会に参加し、復讐心からチルを殺そうと銃を忍ばせますが、ためらっている間にチルはファルコーニの手下により口止めのため射殺されてしまいます。

無力感に苛まれたブルースは当てもない放浪の旅に出ます。

旅先では犯罪者の心理を理解しようと、軽微な罪を犯しては刑務所に入ったりと彼は迷走状態にありました。

そんな中、ブルースはヒマラヤでデュカード(リーアム・ニーソン)と名乗る男からラーズ・アル・グール(渡辺謙)が率いる”影の同盟”に誘われ、悪と戦う術を身に着けるべく修行を行います。

デュカードとの訓練は熾烈を極めましたが、修行を経て過去の恐怖を克服したブルースは強い男となったのでした。

Batman Begins (2005) (imdb.com)

ブルースは”影の同盟”の一員であると認められますが、同盟の目的が腐敗したゴッサムシティを破滅させることである事を知ります。

これに同意できないブルースは同盟に反目し、館に火を放ちラーズを殺害し、恩師のデュカードのみを避難させチベットを後にします。

ゴッサムシティへ帰郷 バットマンへ

ゴッサムシティに戻ったブルースは執事のアルフレッド(マイケル・ケイン)から7年の不在の間に「死亡届け」が出されていた事を聞かされます。そしてウェイン産業は後継者のブルースがいない事をいい事にアールという男が経営の指揮を執っていました。

会社に戻ったブルースは、応用化学部に左遷された元役員のフォックス(モーガン・フリーマン)と出会い、研究所でバットスーツの原型となるボディーアーマーやバットモービルに改造される特殊装甲車を入手します。

幼少期に堕ちた井戸の奥が洞窟となっている事を知ったブルースはそこで、フォックスから入手した様々なマシーンやガジェットを改造し、”バットマン”として悪と戦う準備を始めるのでした。

Batman Begins (2005) (imdb.com)

手始めにバットマンはファルコーニの麻薬密輸現場に現れ、手下たちを拘束しファルコーニと癒着している検事を糾弾するための写真を検事局に勤める幼馴染のレイチェルに渡します。

バットマンは正義心を持つジェームス・ゴートンゲイリー・オールドンマン)の協力を得ながら、悪を恐怖で滅ぼそうと活動を始めるのでした。

スケアクロウとラーズ・アル・グールとの闘い

バットマンの活躍もありファルコーニは逮捕されますが、彼は癒着していた精神科医のクレイン(キリアン・マーフィー)を呼び出し、精神異常と診断させ留置所を出ようと試みました。

このクレインという精神科医は犯罪者を精神病と診断し自らが務めるアーカム精神病院に入院させ、司法から遠ざける役割を担っています。いわば犯罪者とずぶずぶの関係を築いており、患者に非人道的な人体実験を行う等、悪名高い医師でした。

ファルコーニは自分を釈放させないと悪事をバラすとクレインを脅しますが、クレインはおもむろにぼろ布のようなマスクをかぶり幻覚剤を噴射し、ファルコーニを狂乱状態にしてしまいます。

クレイン(=スケアクロウ)はある計画のためにこの幻覚剤を下水道に流し込んでいました。

その計画とは水道に混ぜた大量の幻覚剤をウェイン社から盗んだ水源気化装置で気化させて、街全体を汚染させようというもの。

その黒幕にはラーズ・アル・グールの存在がありました。

ブルースがかつてチベットで殺したラーズ(渡辺謙)は影武者であり、彼が救ったデュカード(リーアム・ニーソン)こそがラーズ・アル・グールだったのです。

ラーズはブルースの誕生日会が行われている屋敷に現れ、かつてチベットのアジトを焼かれた報復で屋敷を全焼させます。

ゴッサムシティを破壊し、新たな街を築こうとするラーズは街の中心部に移動を始めます。

そこでバットマンとして生まれ変わったブルースとの決戦が始まるのでした。

ヴィランの紹介

ラーズ・アル・グール

ヒマラヤの奥地で活動する“影の同盟”のリーダー。

『スターウォーズ』のクワイ=ガン・ジン役や『96時間』シリーズリーアム・ニーソンが演じた。

腐敗した世界の秩序と正義を維持する目的のために人間の排除が必要と考えており、本作では腐敗したゴッサムシティを破壊しようとした。

Batman Begins (2005) (imdb.com)

ブルースがヒマラヤで”影の同盟”で修行をしていた際は、ヘンリー・デュカードを名乗り、自身の影武者(渡辺謙)を置いていた。

Batman Begins (2005) (imdb.com)

スケアクロウ

アーカム精神病院の医師であるが、マフィアとのつながりが深い。又、患者に対し非人道的な人体実験を行っている。

『28日後…』(2002)や『パニックフライト』(2005)でへの出演で知られるキリアン・マーフィーが演じた。

Batman Begins (2005) (imdb.com)

強烈な幻覚剤を噴射し幻覚により相手を恐怖に陥れる。本作ではラーズ・アル・グールの命令で幻覚剤をゴッサムシティの下水道に流し込んでいた。

Batman Begins (2005) (imdb.com)

感想

クリストファー・ノーラン監督が手掛けた「ダークナイトトリロジー」の1作目!

ティム・バートン監督の怪しげで独特な雰囲気も大好きでしたが、本作にはそこにシリアスさも加わり、ゴッサムシティに蔓延る悪が複雑に描かれてます。

“悪を滅ぼすヒーローもの”を凌駕する作品として仕上がっている印象です。

特にブルース・ウェインが苦悩し、恐怖を恐怖で支配しようと”バットマン”となる様子が繊細に描かれており非常に見応えがあります。

バットマン誕生秘話という内容のため前半はバットマンは登場しないものの、後半に満を持して登場するバットマンが造形・演出共にめちゃくちゃカッコいいです。

個人的には『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』で見られたバットスーツの乳首もなくなっており一安心でした…笑

アルフレッド(マイケル・ケイン)やフォックス(モーガン・フリーマン)等、ウェインを支える人物のいぶし銀な演技も冴えわたっていました。

最期の次回作への布石(ジョーカーのカード)にも痺れましたね。

唯一、本作のスーパーヴィランであるラーズ・アル・グールに関して、リーアム・ニーソンに対して「悪」をなかなか連想できませんでした。”やさしく強いお父さん像”が先行してしまいます。 笑

リーアム・ニーソンの演技は素晴らしいのであくまでも個人的な先入観のせいですが…

コメント

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