映画『28日後…』あらすじ・感想

制作年2002年
制作国イギリス
監督ダニー・ボイル
主な出演者   キリアン・マーフィー
ナオミ・ハリス
ブレンダン・グリーソン  
上映時間114分
総合評価7/10

1.作品概要

『トレインスポッティング』シリーズや『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)などのヒットメーカーであるダニー・ボイルが監督を務めたゾンビ映画。

第30回サターン賞で最優秀ホラー賞を獲得しており、映画ファンからも評価の高いゾンビ映画である。

2007年にはロバート・カーライル主演で続編の『28週間後…』が公開された。

2.登場人物/キャスト

ジム/ キリアン・マーフィー

28 Days Later… (2002) (imdb.com)

本作の主人公。ゾンビパンデミック前に自転車事故で病院に搬送されており、意識不明の昏睡状態から回復した後に街の異変に気付いた。

崩壊した街を彷徨いゾンビに襲われながらもセリーナとマークに出会い行動を共にするようになる。

ジムを演じたキリアン・マーフィー『パニック・フライト』(2005)やダークナイト』シリーズのスケアクロウ役で有名。


セリーナ/ナオミ・ハリス

28 Days Later Pictures – Rotten Tomatoes

本作のヒロイン。戦闘力が高く、感染した人間は仲間であろうと即座に殺めるといった判断力にも優れている。

ナオミ・ハリスは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのティア・ダルマ役『007』シリーズでは『007スカイフォール』からMの秘書であるミス・マネーペニーを演じている。


フランク/ブレンダ・グリーソン

28 Days Later Pictures – Rotten Tomatoes

崩壊した街で娘のハンナと共にマンションの部屋に籠城していたところをジムたちに発見された。

軍のラジオ放送を頼りに安全地帯であるマンチェスターを目指し、ジムたちと行動する。

フランクを演じたブレンダ・グリーソンは映画デビューが35歳と遅咲きであるが、『ミッション:インポッシブル2』(2000)や『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)等、多くの作品に出演している。


ハンナ/ミーガン・バーンズ

28 Days Later Pictures – Rotten Tomatoes

フランクの娘。ジムたちと共にマンチェスターを目指す。

3.あらすじと解説

①ゾンビパンデミックの始まり 人が消えたロンドン

霊長類研究センターに動物愛護活動家と思しき集団が侵入し実験対象の猿たちを逃がそうとします。

しかし、その猿は危険なウィルスに感染しており、檻から出た瞬間に人を襲ってしまうのでした。猿に噛まれた人間は血を吐きながら悶え苦しみ、何かに憑りつかれたように次々と人を襲い始めます。

それから28日後―。

ロンドンの病院で昏睡状態だったジム(キリアン・マーフィー )という男が目を覚まします。静まり返る病院に違和感を感じながらも外に出たジムは、誰もいない閑散とした街を見て唖然とします。

28 Days Later… (2002) (imdb.com)

ひとり歩き続けるジムは教会に入ります。そこで多くの死者が山積みにされている光景を目の当たりにします。すると突然、神父がジムに襲い掛かりました。それを合図に次々と目を覚ます死者たちは一斉に彼に襲い掛かります。

この"無人のロンドン"の撮影は正式な許可を取る事が難しくゲリラ撮影を行ったようです。
交通量の少ない早朝にバイトを雇って通りかかる車を止めさせて撮影をしていたそうですが、
初日に集まったバイトの学生が美人揃いだったためか、「ドライバーたちが快く待ってくれた」そうです。
そのため翌日からは美人を集めるためにバイト募集を学生からモデルに切り替えたという裏話があります。笑

②生存者との出会い

訳が分からずに逃げ惑うジムは、セリーナナオミ・ハリス)とマークノア・ハントレー)の二人組の生存者に助けられます。

28 Days Later… (2002) (imdb.com)

そこでジムは、謎のウィルスが国中に蔓延しており、警察も政府も機能していない崩壊状態となっているという事実を知ります。

三人で行動する事になった彼らは「両親が心配だ」と言うジムの意見を尊重し、彼の実家に様子を見に行く事にしますが、両親はゾンビパンデミックが広がる世界に絶望し抱き合うように自殺していました。

悲しみに暮れるジムですが、そこにゾンビ化した隣人が窓を破り侵入してきます。

何とかゾンビを撃退した三人でしたが、マークはこの戦闘でウィルスに感染してしまいました。

「感染者はゾンビ化する前に殺す」というルールに乗っ取り、マークはセリーナにより殺されてしまうのでした。

③新たな生存者との出会い マンチェスターへの旅立ち

マークの死により二人で行動する事になったジムとセリーナは、荒廃した街のマンションの1室に明かりが灯っているのを見つけます。

そこではフランクブレンダ・グリーソン)という男が娘のハンナミーガン・バーンズ)と共に籠城生活を送っていました。

しかし、水や食料の蓄えも十分でなく、彼らの籠城は限界を迎えつつありました。

そこで彼らはラジオから流れる軍隊の録音放送を頼りに”安全地帯”のあるマンチェスターを車で目指す事にします。

途中、自動車がパンクしゾンビに襲われるというハプニングもありましたが、スーパーマーケットで食料を調達しピクニックをしたりと四人は絆を深めるのでした。

28 Days Later… (2002) (imdb.com)

遂に目的地のマンチェスターに到着した四人は軍のキャンプ地のような場所を発見しますが、そこには誰もいませんでした。

これまでのリスクを冒した旅が無駄になったと知り、苛立ちを隠せないフランク。彼は不幸にも頭上にあったゾンビの死体から滴る血を目に浴びてしまいます。

フランクは感染してしまう事を悟り、すぐさま娘のハンナを自分から遠ざけます。

徐々に凶暴化するフランクを殺そうとするジムでしたが、隠れていた兵士がフランクに一斉射撃をし彼を絶命させます。

そして兵士は少し離れた場所にある安全地帯に三人を連れて行くのでした。

④ウェスト少佐率いる安全地帯

そこではウェスト少佐クリストファー・エクルストン)という軍人が兵士を率いて生活していました。

かつて富豪が住んでいたであろうその豪邸の外周には地雷が張り巡らされており、厳重なゾンビ対策が敷かれていました。

28 Days Later… (2002) (imdb.com)

武装した数十人の兵士がいるという安心感があるこの”安全地帯”ですが、敷地内でゾンビを研究用に飼育したり、ゲーム感覚でゾンビを殺す粗暴な軍人たちの振る舞いにジムやセリーナ達は居心地の悪さを覚えます。

そして少佐はジムたちに兵士を統率するために「女を差し出せ」という要求をぶつけるのでした。

セリーナとハンナが兵士たちの性処理対象となる事を断固とした拒んだジムはリンチあい処刑されそうになります。

しかし、ジムは隙を見て逃げ出す事に成功します。そして彼は上空を飛ぶ飛行機を目撃しイギリス以外の国が正常に機能している事を悟るのでした。


ジムはセリーナ達を救うために屋敷に戻り兵士と闘います。

彼は敷地内で飼われていたゾンビを解放し兵士たちを襲わせ、その混乱に乗じてセリーナ達を救出しようと試みます。そしてジムは少佐に腹を撃たれながらも何とかセリーナとハンナの救出に成功するのでした。

⑤新たな希望

それから28日後―。

セリーナの治療の甲斐もあり、ジムの撃たれた傷もだいぶ回復しました。

そして郊外の一軒家でジム、セリーナ、ハンナは飛行機が通るのを待つのでした。

すると上空から飛行機のエンジン音が聞こえます。

三人は勢いよく駆け出し、”HALLO”と書かれた巨大な布を天に向けてかざします。

「今度は気づいてくれたかな!」そんな風に笑いあう三人の表情は「生」への希望に溢れているのでした。

28 Days Later… (2002) (imdb.com)

4.感想

まずはですね。病室で眠るキリアン・マーフィーがチ〇コ丸出しだったので焦りました。笑

個人的に「走るゾンビ」は絶望感が強すぎるため、あまり好みではありません。しかし、本作のゾンビは戦闘力にチート感がなかったのでまぁ許容範囲って感じでしたね。

ゾンビ映画の中でも非常に評価の高い本作。流石ダニー・ボイル監督だぜ!って感じですが、個人的に本作が名作と呼ばれる所以は下記の3つの要因が大きいと思います。

1.荒廃した世界観の演出

閑散とした街並み。ゴミが散乱しバスが横転しているロンドンの風景に佇む入院着姿のジム。この非現実で絶望的な描写に視聴者は一気に引き込まれたハズです。また、本作は多くのシーンをデジカメで撮影しているため画質的にはイマイチなのですが、その質感が余計にドキュメンタリーっぽいリアルさを演出しています。

2.スピード感

ゾンビのスピードだけでなく、本作はテンポも良いです。

「ウィルス蔓延」→「生存者との出会い」→「希望の地へ」→「希望から絶望へ」→「新たな希望」という段階をおって物語が進むのですが、間延びしたシーンや無駄が非常に少ないです。ゾンビ映画にダラダラ長いシーンは求めていないのでそこも非常に良かったですね。

(そのため、あくまで個人的な意見ですが、2019年の『デッド・ドント・ダイ』は微妙でした。ジム・ジャームッシュ監督は好きなんですけどね…)

3.登場人物の成長

当初はゾンビを恐れてセリーナに助けを求めていたジムですが、最終的には命懸けでセリーナとハンナを救いました。

「こんな世界で理想は持たない」と嘆いていたセリーナはエンディングで必死に飛行機に手を振っています。

まだ子どものハンナも父の死を乗り越え、ラストシーンでは明るく笑っていました。

このように作中で登場人物が精神的に成長を遂げる作品は視聴者の感情移入を生み、作品を魅力的なものにしますね。


などなど、知ったような感想を書きましたが、何よりもダニエル・クレイグの『007』シリーズでミス・マネーペニーを演じているナオミ・ハリスが激アツでしたね。

美しいです。

あ、あとエンドロールの後に「もう一つのエンディング」があるのですが、個人的に本篇のエンディングの方が好きです☆

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