あらすじ『0:34 レイジ34フン』地下鉄駅に何かいる…

制作年2004年
制作国イギリス/ドイツ
監督クリストファー・スミス
主な出演者フランカ・ポテンテ
ショーン・ハリス
上映時間85分
総合評価4/10

作品概要

最終の地下鉄に乗りそびれたケイト(フランカ・ポテンテ)は駅構内に閉じ込められてしまう。

出口を閉鎖された地下で「何か」に追われる恐怖を描いたヨーロッパ発のホラー映画。

あらすじと感想(以下ネタバレあり)

イントロ

点検を行う2人の作業員は下水道の奥から悲鳴に似た奇声を聞く。

初老の男性が声をたよりに下水道の奥へと歩を進め、黒人男性のジョージが彼を待つ形となるが、悲鳴と共に初老男性の声が聞こえなくなる。

「Hey Man 冗談はよせよ!」と駆けつけるジョージは目を見開き倒れる初老男性を発見。

「一体に何を見たんだ」とうろたえるジョージの背後には血まみれの女性が…

すぐに彼女は何者かに暗闇に引きずり込まれてしまうのであった。

ヒロインの登場

場面は変わって楽し気なホームパーティーに参加する男女。

「あそこにいるガイって男がしつこく口説いてくる」、「男って単純よ」と吹聴するケイトが本作のヒロイン。

「なんかジョージ・クルーニーが近くにいるみたいだから会いに行くわ」とパーティー会場を後にし、地下鉄に向かうケイト。

施しを請うホームレスをあしらい、切符を買う小銭を貸せと見ず知らずの女性に頼む常識のなさ。そして頼みを断られると悪態をつくといった性格の悪さを露呈します。

そして電車を待っている間に酒を飲むという、なんともヒロインらしからぬ姿を見せます。

駅に閉じ込められるケイト

電車を待っている間に寝てしまったケイト。

目を覚ますと駅には誰もおらず出口も封鎖されており、駅に閉じ込められてしまいます。

狼狽するケイトは、突然ホームにやってきた地下鉄に半ば反射的に乗り込みます。

誰もいない地下鉄はやがて停車。車掌室をノックするが返事はない。

しばらくすると電気が消え、暗闇から人影が近づいてきます。

ケイトの恐怖は震えますが、人影の正体はパーティーで彼女を口説いた挙句、彼女をつけていたガイなのでした。

ドラッグを決め込んでいる彼は唐突にナニを露出し、ケイトをレイプしようとします。

「よいではないか」と迫るガイでしたが、突如、「何か」によって地下鉄の外に引きづりこまれてしまいます。

迫りくる駅に潜む「何か」

ケイトはパニックとなり地下鉄を降りて駅構内を逃げ回ります。

途中、駅構内の小部屋に隠れ住んでいるホームレスカップルのジミーとマンディとその飼い犬に出会います。

ケイトはこれまでの事情を話し、この地下鉄駅には「何かがいる」と警鐘をならします。

このままではみんな殺されると、警備室に連れて行くように頼むケイト。一度は断るジミーですが、50ポンドで彼女を警備室に案内する事に了解します。

マンディを残し警備室に向かう2人。

道中、身の上話をするジミーをうざがり、黙らせるケイト。挙句の果てに大けがを負ったたガイを発見した際は、助けるように命令します。

「君をレイプしようとした野郎をなぜ助けるんだい?」と正論を吐くジミーに対し、変な正義感を主張し、50ポンドで助けさせます。ホームレスは金を払えば何でもやると思っているようです。

そこにジミーとマンディが飼っている犬が血を浴びた状態で現れます。

マンディはお留守番中に地下に潜む「何か」に襲われていたのです。

『0:34 レイ ジ 34 フン』 予告編

その後手負いのガイが息を引き取ります。警備室の担当もどうやら殺されたようです。

マンディの復讐を誓い、不自然にやってきた地下鉄に乗り込んだジミーも無残に殺されてしまいます。

出口を探して逃げまとうケイトはその後、地下に潜む「何か」に見つかり、捕らわれてしまいます。

0:34 (2004) (imdb.com)

ここで「何か」の正体が醜い容姿の変人殺人鬼だという事が判明します。

監禁

殺人鬼に捕らわれたケイトは下水内の檻で目を覚ましました。

殺人鬼は下水道内に張り巡らされた複数の檻に犠牲者を収監。息絶えた者から回収し、おそらく食べているのでしょう。

檻の中には冒頭で登場した黒人清掃員ジョージがいました。

0:34 (2004) (imdb.com)

ジョージと協力して檻からでたケイトは鈍器で殺人鬼に一撃喰らわします。

苦悶の声をあげてうずくまる殺人鬼。2対1という数的にも優位な状況にも関わらず、とどめを刺さず、その場を後にします。

殺人鬼との闘い

殺人鬼から逃れながら出口を探る二人は途中で手術室を発見します。

ホルマリン漬けにされた胎児が並ぶその部屋には四肢を縛られたマンディが横たわていました。

ケイトに生きているか確かめろと命令されるジョージ。

ビビりまくりながらも足をちょっんと触っただけで「死んでいる」と判定。

「彼女が死んだのは私のせい」と泣き出すケイト。「私が彼女を一人にしなければ」謎の責任感にかられ、取り乱します。

案の定、マンディは生きておりその後、殺人鬼に残酷な殺され方をします

遠くから聞こえるマンディの断末魔。「彼女生きてたじゃない!」とケイトはジョージを大いに非難しますが、なぜ自分が確かめなかったのか疑問です。

その後も逃げど走れど辿り着かない出口。

ジョージはとうとう錯乱し周辺のモノに当たり散らし始めます。そんな彼の背後から殺人鬼が登場襲い掛かるのですが、ジョージは殺人鬼を背負い投げし、マウントを取った上でフルボッコにします。

この唐突な肉弾戦には笑いました。

「行け!ジョージ!」と盛り上がったのですが、ケイトが「とどめは私が!」としゃしゃり出ます。

彼女のとどめの一撃が外れた事により生じた隙をつかれ、ジョージは絶命します。

殺人鬼の最期

いよいよケイトと殺人鬼のONE on ONEです。

0:34 (2004) (imdb.com)

殺人鬼はケイトを追い詰め、痛めつけます。もはやケイトに関してはそのまま死んでくれてOKなのですが、偶然落ちてたくさり鎌を勇敢にも殺人鬼のクビにぶっ刺します。

苦悶の奇声をあげる殺人鬼。

ケイトの目線の先には「高圧電気注意」と書かれた線路が。

「えいっ」とくさりを線路に投げ込みますが電機は流れず、タイミングよくやってきた地下鉄が鎖を引っ張た事で殺人鬼の首に刃が深く刺さり絶命します。なんとも微妙な最期です。

ぼろぼろになりながら、ホームにたどり着いたケイト。

どこからかやってきたジミーとマンディの犬を膝に抱き座り込みます。

やがて仕事に向かう人びとがホームにやってきます。

ぼろぼろの彼女をホームレスと間違え、施しを与えるスーツ姿の男性。

彼女は日常に戻る事ができたのでした。

感想

地下鉄の構内という舞台と、そこに潜む異常者という設定は良かったのですが、ヒロインの生意気さと頭の悪さが非常に残念で感情移入ができませんでした。

本作の唯一評価すべき点は、ショーン・ハリス演じる不気味な殺人鬼の出来が非常に良い点です。

作中で彼がクレイグという名前という事が分かります。

彼の寝床には手術室に飾られた肖像写真の医師とのツーショットも発見されます。
ホルマリン漬けの胎児を意味深な表情で見つめるクレイグの描写もあり、殺人鬼に隠された過去についての描写があるのかと思いましたが、その辺りの伏線は全く回収されませんでした。

ホラー映画としてはなかなか怖くて楽しめるのですが、全体的にツッコミどころが多いため、頭を空っぽにして鑑賞する事を推奨します。

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